にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

占いワークショップ

2013年02月07日 | 日々のこと

看護学校で授業をしている友人が、「占いワークショップ」と称して、「占いのネガティブな表現をポジティブに読みかえる」という作業を、生徒さんにしてもらったのだそうです。

たとえば、星座占いの結果が、ランキング11位で、「今日は何をしてもうまくいかない日。ささいなことで感情的になりやすいようです。こんな日もあるさと楽に考えて、やり過ごしましょう。」と書いてあったとしたら、スルーできる人はいいですが、どーんと落ち込んでしまうひともいるのではないでしょうか?

でも、

「今日はリラックスしてみようよ!お気楽簡単!
リラックスする方法!それはあなたがめちゃくちゃ今、やりたいこと。欲しいこと。何か、望むことを考えてみること!
何か、思いついた?思いつかなかったら少しそれを考えてみよう。
思いついたら、どっぷりと浸ってみること。
否定的に思わないで。ただ純粋に、受け入れてみよう。
そうすると、今後どうなるかお楽しみ☆すごく、よい結果が現れるよ♪」

と書いてあったとしたら、気持ちが楽になる人も多いのではないでしょうか?
(ちなみに解釈部分は友人のメールからの引用です)

このように、総合運と恋愛運を、生徒さんにポジティブに読み替えてもらったのだそうです。

占いに頼りたくなるのは、精神的に落ち込んでいるときが多いもの。
そのときにネガティブな言葉を言われて信じこんでしまうと、ほんとうにネガティブな結果を招いてしまう可能性もあると思います。

優れた、良心的な占い師は、自分の予言を相手が信じて成就させてしまわないように(いいことならいいですが)、相手を心理的にコントロールしないように細心の注意を払うというお話を聞いたことがあります。

未来をあてて、自分の権威を高めることが最終目的ではないのですね。

事象が同じニュートラルなものであっても、それを解釈する言葉によって、意味合いはまったくちがったものになる。


言葉や、人間がなにかを信じる力って、とても強いものだと思うので、無理にポジティブになる必要はないけれど、できるだけネガティブな印象を受ける言葉や冷たい響きの言葉を使わないよう、肌ざわりのいい言葉、元気になれる言葉を大切にしていけたらいいなと思います。


話はすこし変わりますが、わたしが大学院で学んだ一番大きなことは、難しい言葉や知識というよりも、「人の論文の欠点を指摘するのではなく、いいところを見つけて、ポジティブな可能性を広げ、一緒に考える」という姿勢でした。

「そんなの、幼稚園でも習うことじゃない」と思う人もいるかもしれませんが、大人になってからのほうが難しいと感じています。

これは論文だけでなく、生きること、人間関係全てにおいてあてはまることだと思っていて、それを身をもって教えてくださった恩師に心から感謝しています。



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4 コメント

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論文で思うこと (びん)
2013-02-08 00:19:38
アメリカの大学院を出た友人がいて、彼女の論文のアドバイスにいつも感動しているんです。というのも、それまでは、訂正すべき点しかいわれたことがなく(一部の人をのぞく)、わたしの研究って、やっても意味がないのでは、とか、文章を書く能力がないのでは、と、どこをどう変えていいすらもわからずに自分を責めていました。でも、彼女のアドバイスで、自分を信じられるようになりました。そのアドバイスとは!!
ひっぱりすぎですね(^^;
いいところをたっくさん述べてくれて、修正すべき点をそのあとに丁寧に、でも、考えさせるようなヒントのようなメッセージでアドバイスするのですよ。
なので、彼女のアドバイスがとても毎回待ち遠しくて
いつのまにか5回以上書き直ししていました、楽しくです。でもこのアドバイス法は、アメリカで習ったとのこと。じゃあ、なぜ、日本では、可能性の芽をつぶすようなアドバイスしかしない人がおおいのかな、って思いましたね~><わたしはそうはならないように意識していきたいと思います。
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アドバイス法 (にわとり)
2013-02-08 08:17:28
びんさん

コメントありがとうございます。

そうですね。アメリカのかたは、まず肯定から始まり、加点法で考えることが多い気がします。

「いまのままで素晴らしい。とくにこういうところがあなたの長所だと思う。ここをこうするとさらに素晴らしい」という感じですね。

ひとと違っているところを、矯正すべきことではなく、長所や個性としてプラスの評価をされることも多い気がします。

相手のいいところを見つけるというのは、慣れるまではじつはとても難しいことだと感じていて、自分自身に向けている目をひとにも向けることが多い気がするのです。

真面目で向上心があり、自分に厳しく、なかなか自分を褒められないひとほど、他人に対しても欠点を指摘するような評価ばかりすることが多いかなと思います。

わたしも自分を否定するような言葉を言ってしまったときは、あとで「ごめんね。」と自分に謝っています。自分の言葉を一番近くで聞いているのは自分だし、否定したり卑屈になったりするのは自分に対して失礼なことかもしれないと思います。

いいところをたくさん見つけながら、ほかのひとと一緒に楽しいことを見つけていけたらいいですね。
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そうですね! (びん)
2013-02-08 09:12:59
相手の良さを見つけるって、
まず自分の良さを受け入れないと
見つけられませんね~。
それは、長所短所も含めて
まずは、自分を愛すること、受け入れることですよね。

そういえば、アメリカの院を出た友人は
自分を受け入れて愛している人だな~
だから、人にも優しくなれるのだな~納得!
わたしも自分を受け入れるぞ~!
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連鎖 (にわとり)
2013-02-08 18:37:39
なかなか自分を受け入れられない時に、
誰かから褒めてもらえると自信になったりしますよね。

だから自分を愛せるようになったひとがどんどん周りのひとを褒めていけば、いい連鎖が続くのかもしれない、なんて思っています。

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