にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

こころの落書き

2010年05月23日 | 日々のこと
人間の感情のなかで一番苦しい感情は、もしかしたら「嫉妬」なのかもしれないなと思っています。

嫉妬の理由はいろいろあるけど、自分もそうありたいと思うのに、なれない姿を身近な誰かに見てしまうときに一番強く感じるような気がする。

綺麗だったり、素直だったり、才能にあふれているように見えたり。たくさんの人に愛されていたり、自分が好きな人の関心をひいているように見えたり。

私自身、嫉妬や劣等感はかなり強いほうだと思う。

天真爛漫で素直にみえた妹にも、明るく社交的で、たくさんの人に囲まれていた親友にも、自信にあふれていて、きらきら輝いているように見えた歌の先輩や音楽仲間にも、たくさんの人たちに嫉妬や劣等感を感じて苦しんできた。大好きなのに、嫉妬してしまう自分が許せなくて、その人のそばにいることが苦しくてたまらなかった時期もある。

でも、最近はずいぶんそれらの感情がやわらいできたような気がする。

苦しい中でも自分の好きなことを続けてきたことが自分を支えてくれているのと、嫉妬や劣等感もふくめて、そういう自分もうけとめることができるようになってきたからかなあと思う。

何かで読んだことがあるけど、人は、自分にまったくないものに対しては何も感じないのだそう。言葉をかえると、誰かに対してものすごく嫉妬や劣等感を感じるということは、自分のなかにその人のようになれる可能性があるからなのかもしれない。

嫉妬を感じないようにすることはできないけど、感じたことから自分のなりたい未来像を思い描くことはできる。ときにはどうしても前向きになれなくて、落ち込んでしまったり、がんばれなくなってしまう自分を、そのまま認めることはとてもむずかしいことだけど、がんばれなくて落ち込んでしまうのは、伸びよう伸びようとする、一生懸命な自分がいるからだと思うから。

歌を歌うことで、大嫌いだった自分のことをすこしずつ好きになることができて、好きな人のことを素直に好きだと思えるようになってきたことがうれしい。

だから、苦しんでいた自分に、それでいいんだよって言ってあげたいです。


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6 コメント

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Unknown (kana)
2010-05-25 10:20:33
その本は、河合隼雄先生と、将棋の谷川浩司さんの対談ではないでしょうか。
嫉妬といえば・・と思ったので、この記事をタイトルを見て
このことを書きこもうと思っていました。

否定しようと思うから、しんどいのであって
「おれも嫉妬するんやなあ・・」と思っておけばいい、
また、嫉妬のあるところに可能性あり、というような内容だったかと思います。

お昼のカクテル会、楽しみにしています★
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カクテル♪ (にわとり)
2010-05-28 20:38:01
その対談は読んだことがないので、たぶん違う方かと思います。見つけたら読んでみますね。

いまもうらやんだり、つらいなと感じることはもちろんありますが、嫉妬とどうつきあっていいのかわからなかった時期は、嫉妬の相手よりも、自分自身のことを許せなかったんだなあと思います。

だから、人からそういう目をむけられることも怖くて、できるだけ目立たないように生きていきたいと思っていました。
でも、人って、自分が人に向けている目を人から向けられていると感じるものなのかなあと思います。実際に相手がどう思っているかはわかりませんが、すくなくとも、わたしは自分のなかのいろんな部分を認めることで、人のいろんな面をみても、「ふうん」と距離をおけるようになってきた気がします。

いまは、「そら人間やもん。嫉妬もするわな。」と自分にも人にも、楽観的に構えるようになりました。

お昼のカクテル会、ぜひ♪
また日程を調整しましょうね
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Unknown (がちや)
2010-05-29 23:06:02
なんだかコメントせずにはいられない内容だったもので。
私もkanaさんと同じ、河合さんと谷川さんの対談を読んで、にわとりさんと同じようなことを考えたことがあるよー。

そして嫉妬されるのがいやで目立たないようにしてきたってのとこもわかるーーーー!!
でも今思えばだれも嫉妬なんかしてなかったんかもな~、ただの自意識過剰やったんかもしれんわー。ははは。

ただにわとりさんと違って、私は苦しむことから逃げ出したせいで、未だ自分の駄目な部分や嫌いな部分を認めてあげらないこともしばしば。

おおきくなるどーー。


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 (にわとり)
2010-05-30 19:11:00
コメントありがとう。うれしいな。
ちょうどがちやさんと話したいなあって思ってたんだ。

ひとによって違うとは思うけど、嫉妬されるのが嫌なのは、自分が傷つくのが怖いせいもあるかもしれないけど、どれだけ苦しい感情かよくわかっているから、人にその思いをさせたくないなって思ってしまうからっていうのもあるような気がするんだ。だから、わたしはそれを弱さだとは思わない。むしろ、強さでもあるのかなあと思う。

人を傷つけるのが怖くて、足がすくんでしまうこともあるけど、結局、自分が自分らしくのびのびしていることが一番いいんじゃないか、というか、いいとか悪いとかいうよりも、それしかできることってないのかもしれないなあって思って。

アルバイトを始めた時、お掃除のパートの方たちの目が怖くてね、勝手に自意識過剰になってたのかもしれないけど。だけど、なんて思われるだろうって思う気持ちをえいっとふりきって、自分がしたいと思う格好をしていったら、いろんな人がほめてくれて。おしゃれのお話もできるようになって。

だから、もし苦しかった自分と似たような気持ちを持っている人がいたら、わたしがわたしらしくいることで、いつかきっとつながれるんじゃないかと思う。

がちやさんはそのままで十分素敵だと思います。あなたのあったかい声に何度救われたことか。まだおおきくなろうという野望を抱いているとは。野心家ですな

追伸;今朝、ガチャピンの着ぐるみを着たお兄さんとすれ違いましたが、ひょっとしてご親族の方ですか??
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Unknown (がちや)
2010-05-31 23:38:10
あ?会っちゃった?
丁度兄がちょっと京都に出張中~なんて。でへでへ。

弱さでなくて強さとは!!
でもそう考えると自分をまたちょっと好きになれそう。こりゃわての心に響きましたわー、ありがとん。

そして自分が自分らしくいることが一番っていうのも本っ当に同感!!
嫉妬とは少し違うかもだけど、自分だけ幸せになったらあかんわー、なんて思ってた時期が何度かあるんだけど。
でも自分が幸せにならないで、人は幸せにできないんだよね。そんな単純なことに気づかなかった若き頃。
嫉妬する相手に対しても同じなんだね。。

おしゃれ話かー。
最近は全然できとらんなー。
前髪も伸びきって海苔みたいやし。(しかも乾燥じゃなくて加工食品のねっとりしたほうね)
やばいわー。

さてと。
ほっこりしたところで勉強はじめます。
またお話しにきますー。
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大歓迎 (にわとり)
2010-06-07 10:09:31
きてきて~。
いつでも話にきてねん。
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