にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

9月・10月の読書ノート

2015年10月23日 | 読書ノート
9月は、お世話になった大阪大学の川村邦光先生の退官記念論文集に寄稿するために、
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』についてのエッセイを書きました。

その関係で、宮沢賢治に関する文章をちらほら読みました。

・川村邦光 「ジョバン二と弔いのイニシエーション」『文化/批評[Cultures/Critiques] 』国際日本学研究会、2015年3月。
・吉本隆明『宮沢賢治』ちくま学芸文庫、1996年。
・大澤信亮「宮沢賢治の暴力」『神的批評』新潮社、2010年。
・王敏『謝謝!宮沢賢治』河出書房新社、1996年。
・西成彦『新編 森のゲリラ 宮沢賢治』平凡社ライブラリー、2004年。

川村先生は、お酒が大好きでとても優しい、福の神みたいな方で、
ほんとうの意味での「教養」というものをありありと感じさせてくださるかたです。
「文章のなかで、正しくわがままでいられる人」(これは江國香織さんがある作家に対して使っていた言葉)というフレーズをいつも思い出します。



10月は、ようやく書き始めた博論関係の参考文献を読んでいます。

・ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること 倫理的暴力の批判』佐藤嘉幸・清水和子訳、月曜社、2008年。
・ジュディス・バトラー『生のあやうさ 哀悼と暴力の政治学』本橋哲也訳、以文社、2004年。
・松嶋健『プシコ・ナウティカ―イタリア精神医療の人類学』世界思想社、2014年。
・キャロル・グラック監修、冨山一郎編集、『記憶が語りはじめる (歴史の描き方)』東京大学出版会、2006年。


どこかに書き留めておかないと、すぐに散らかる。。