最近、立て続けに写真界の芥川賞と言われる「木村伊兵衛写真賞」のニュースが新聞に載っていたので。
その候補にノミネートされた写真家のインベカオリ★さん→☆は白いセーターの女性。今さらなのですが、お祝いをしたときの写真です。そのお向かいの赤いボーダーの男性が先日の公演のアフターイベントにご協力いただいたノンフィクションライターの小川善照さん。お二人で「ノーモア立花明日香」という本を出版されています。
インベさんは女性を撮られます。それは性格だったり身体だったり、驚くほど生っ生しい女性の性。
普段はおっとりした方ですが、興味深い話になるとぎゅっと視線が強くなります。人の深くを見つめるような視線。
この目に見られて、モデルの女性達は表現したくなるのだなあと思います。
その前は、いつも舞台写真でお世話になっている鞆岡隆史さんの個展を見に、土田有希ちゃんと藤森理恵ちゃんと銀座へ。
こちらは植物を撮られます。日本画のような、枯山水のような写真。整然とした植物のたたずまい。花というより「空間」の美しさに、海外でも評価が高いそうです。作者の美意識の高さを感じる写真でした。
これも今さらの話で、じつは個展はもう終わってしまったのです!
だけど女性が性を撮り、男性が花を撮るという、私のイメージとは真逆の写真の世界に、人間の奥深さを感じた3月前半でした。