B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

さて、来週は?

2007-02-25 17:13:25 | Weblog
今回も課題が終わりました。
結果は来週、どんな風に添削されているか楽しみです。

一回目の課題は身辺雑記だった。要するに、絵でいうラフスケッチみたいなもので、原稿用紙一枚きり。
私は、そこに一緒に働いているAさんの事を書いた。
二十七歳の彼女は私と同じ派遣社員。気配りの行き届く、控えめで親切な可愛い人。
仕事場で、私と声優を目指している同僚が養成所や学校のことについて話していると、
「いいなあ二人とも……夢があって」
と横にいたAさんはポツリと言った。
その時の表情が、すごくキレイでドキリとした。セリフだってタイミングだってすごくヨカッタ……うまく説明できないけど。
だから、説明できないその瞬間のことを書いてみた。

私もずいぶんお姉さんになったせいか、最近ではメールや電話で年下の女の子から悩みを聞くこともしばしば。口下手な私の的を得ないアドバイスに耳を傾け、それぞれ一生懸命自分の問題と向き合っている。その様子は何だかとても健気でキレイで……そういうのを見ると私も高杉勇作くん並みにヒトのことを応援したくなるし、そういう女性心理をうまく書けるようになりたい、と思う。

課題の作品に書いたことをAさんに報告すると、「やめてくださいよぉ」と恥ずかしそうに笑っていた。そしてまた「いいですね、目指すものがあって……」と長いまつ毛をそっと伏せた。
今日一番の美しい表情だった。
「そんなあなたが主役なのに……少なくとも私のホンでは」と、心の中で彼女に言った。

さて来週の課題は「イライラする人」。
どちらかというと私はイライラさせる方の人間なので、この機会に両方についてよぉく考えてみようと思っている。







迷っている人

2007-02-21 09:58:28 | Weblog
『迷っている人』を書く事にここ数日迷っている。
次の課題だ。

原稿用紙一枚半しか書けないので、無駄なことは一文字も書けない。前回の課題も、マス目を稼ごうと人物名の文字数も極力削り、何となく不自然な名前の人物が登場してきた。関愛(25)とか楠肇(21)とか……。
セリフだって無駄なことは書けないから状況の説明もできない。
つまりそれが課題なのだ。
一目でわかる状況、極力少ない台詞で『迷っている人』を表現する。そこにはドラマがないといけない。
これを書いていてちょっとわかってきた。

しかし……台本を書いていて一番楽しいのはその「無駄」だったりする。ここで言う無駄とはユーモアのこと。
面白くない説明ゼリフを冗談を交えて面白くしないとお客さんはついて来てくれないし、悲しい場面での冗談は状況をより悲しくさせるし。
もちろん台本に書く以上、質の高いユーモアではないといけないので、これまた難しい。
日常生活だって、ユーモアのある人の方が一緒にいて楽しかったりする。
ま、余りやり過ぎるとただのふざけた人と取られ、怒られるが……
でもどんな状況でも笑い飛ばしたいと、つねづね思っている。

しかし、自分の思い通りに「ふざけた脚本」を書ける脚本家は限られている。
普通、無駄は省かないといけないから。
ま、そんなことも踏まえて「迷っている人」を迷わず素直に書いてみよう。
私は迷っている人が好きだ、とても人間的でかわいらしいと思うから。







課題終わりました。

2007-02-18 00:42:14 | Weblog
課題は無事に終わりました。
まだ初めなので原稿用紙一枚だけ。そんなものはチョイチョイチョイです。

MONO公演ツアーご一行様が地元へ戻った後、やっぱり私は寂しかったらしく、最近になってやっと毎日のペースが戻ってきた様に思う。いろいろ甘えさせてもらったし、関西弁や、慣れ親しんだ声が聞こえることに癒されていたみたいだ。
公演中、ご一行様の一人から電話を貰った。相手は酔っ払いながらも、私を励ましてくれている様で「仲間だろう」とルフィーの決め台詞みたいなことを言っていた。夜中にそんなこと言われても……と迷惑だったのも否めないが、ちょっとホッコリもした。
人の気持ちも関係も変わっていく。お芝居を書いていると実感する、変わらないと先へは進めない。だから、頼りになる先輩にそう言って貰える自分である様にもっと頑張らねばと、真夜中に決意を新たにした。なのに……
次に会った時にお礼を言うと、本人は全く覚えていなかった。かなり酔っ払っていらっしゃったのだろう……人も変わるし酔いも覚める……頼りになる先輩方だ。
さて、三鷹で分けてもらったオレンジのガーベラを横目に来週の課題に取り掛かる。
来週は一枚半、これまたチョイチョイチョイ……もっと書きたい。





手つかずのまま

2007-02-14 09:44:47 | Weblog
MONO東京公演が終わった。
時期的に仕事が忙しくて、お手伝いらしいことはあまり出来なかったけど、親しい人が大勢近所にいると思うと、嬉しかったり寂しかったり……と複雑な思いでここ数日を過ごした。
と、気がつくとシナリオ学校の課題が手付かずのままだった。まずい、ぼんやりしてる場合じゃない!
ここにいろいろ書きたいこともあるけどとにかく……今すぐ課題に取り掛かります。

「地獄でございます」

2007-02-09 09:53:56 | Weblog
三鷹でMONOの第34回公演「地獄でございます」が始まった。

昨日が初日で写真は本番直前の楽屋。たぶん内心ガチガチのはずなのに、MONOの楽屋には いつも笑いが耐えない……さすがだ。
お芝居は言うまでもなくとても面白かった。
34回もほぼ同じメンバーで芝居を作って来て、まだ新しいものが出来るなんて信じられない!
高校でも、大学でも、シナリオ学校でも、たくさんの先生に演劇を学んだけど、MONOで学んだ十年間が一番勉強になったし、誇らしく思える。
MONOの新作と、久しぶりにMONOの皆さんと会ってそんな気持ちになった。 
大阪公演は2/16からHEP HALLです。

今後のこと

2007-02-05 00:59:54 | Weblog
私の今の生活の中心は仕事。最近はコンクールが無いので、目の前に〆切がない。
でも、先日からシナリオ学校が始まったので、これからはシナリオ学校が中心とならなければいけない。
目標はそこで一番になること……のつもりでがんばる。でもシナリオは点数じゃ無いので、納得の行く作品を書くこと。
そして今後は無遅刻、無欠席、課題を欠かさずに提出すること。「今後は」というのは、もうすでに遅刻をしてしまったから。もう絶対にシナイ!!
そして、オリジナルの作品をとにかく一本映像化すること。
と宣言してみました。
私はこういったことを言うのは苦手で、どちらかというと「不言実行」みたいな方が好きだけど、せっかく東京へ引っ越したのだし、今後は「有言実行」の姿勢で臨みたいと思っている。
「その男性の『言葉』より『行動』を信じなさい」と大学生の頃、友達の高橋聡子ちゃんが大人なアドバイスをくれた。たぶん当時、その手のことで悩み相談したのだろう。今の場合「男性」は全く関係無いけど、とにかく、言うことは簡単、それを実行することがいつも難しい。
それに全部クリアしたところで、ライターになれるとは限らない。

でもきっと、近づいて行くことは出来ると思う。

講演会

2007-02-04 00:52:47 | Weblog
今日は岡田惠和さんと言う脚本家の講演を聞いた。
代表作はやっぱり「ちゅらさん」。他にも「いま、会いにゆきます」(映画)、「若者のすべて」、「あいのうた」など……もうすぐ「天国は待ってくれる」という映画が公開されるし、ビデオ屋さんに並んでいるドラマコーナーの脚本の欄に注目すると、結構な確率でこの人の名前を見かけるはず。どうでもいい話だけど、私が確か高校生位の頃だったか?「彼女たちの時代」というすごく面白いドラマがあって、その最終回が見られなくて今でも時々思出しては悔しい思いをするけれど、そのドラマも岡田さんの脚本だった。
なかなか淡々とした講演だった。岡田さん自身の印象は普通……というか、大人しそうな地味な感じの人だった。物を書きたい人なんて、やっぱりそういうタイプが多いのか、シナリオ学校の学生はだいたい大人しそうな感じの人が多い。そこが日本一オシャレな街、表参道とは思えない。
岡田さんはもともと、泣かせる青春物ばかり書こうと思ったそうだ。
そんな人にとって、世の中はどんな風に見えるのだろう? 喜劇作家はお葬式の中にも喜劇を見るし、少し違うけど友人の写真家には目に見える物が白黒のネガとポジの世界に見えるそうだし、音楽家はどんな物音も音階に聞こえるらしい。だったら建築家は? 宗教家は? 科学者は?物の見方は人それぞれだ。
大事なことは自分の目に見えた世界を信じて書いていくことだと思う。
もっと大事なことは、積極的に行動することだと思う。
そんなことを考えながら、ここ数日を省みた。
そして公演後のサイン会にも積極的に並んだ。