B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

本番まで10日となりました

2022-11-01 03:39:00 | 日記
気づけば11月、本番まであと10日となりました。




スマホには同じような稽古の写真がたくさん。
いつの稽古か、どこの稽古場かもうよく覚えておらず。

完成していない途中までの本を何度も本読みをしていた先月が、もう遠い昔のようです…。





性暴力というセンシティブなテーマを扱った作品ですが、いい意味で不器用で不完全でとても人間らしい作品になったなと思っています。
俳優さんたちが、そういう芝居に作ってくださいました。







とても素敵な皆さんです。
この公演のために集まってくれた皆さんですが、6年ぶりの長編新作を、この皆さんと一緒に作れて良かったと思っています。
俳優さんの力、演劇の面白さを感じる稽古の日々です。
こういう芝居になるとは思っていなかったけど、こういう芝居が作りたかったとも思います。




本番まであと10日。
ぜひご覧いただけたら幸いです。
いつでもお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

B.LET’S第20回公演
「柔らかな澄んだ水ふかく」
作・演出 滝本祥生

■出演
大田康太郎(B.LET’S)  
いいづか康彦   
石本径代
佐藤友佳子
末廣和也
田中涼  

■日程 2022年11月10日(木)~13日(日)
10(木)15:00
11(金)14:00/ 19:00
12(土)14:00/18:00
13(日)14:00

■会場 studio ZAP! 
(新宿区市谷台町4-2大鷹ビルB1F)
https://studio-zap.jimdofree.com/

■料金 
前売3800円 
当日4000円  
https://www.quartet-online.net/ticket/blets20

配信2800円  
https://bit.ly/3f4DfeI

■【ストーリー】
小さな動画制作会社に勤める仲本朝陽は、動画を作っては配信する毎日に疲弊していた。
いつものように話題に困り、近所の小さな公共ホールへ向かった彼女は、そこで行われていた「DVや虐待、性暴力に関する女性のためのシンポジウム」を取材する。そこで知り合った内藤という男性が語りだしたのは、自身が受けた幼少期の性被害について。明るみに出にくい子供の、そして男性の性被害の動画を作りたいと、朝陽は内藤に取材を申し入れるが――。2017年に110年ぶりに改訂された刑法性犯罪、身近な犯罪が被害者の、子供たちの心にどんな影響を及ぼすか考えて行きます。

■お問合せ 
B.LET’S  090-1907-8034 
blets1234567@gmail.com   
https://www.blets.net/ 


「柔らかな澄んだ水ふかく」

2022-10-24 00:36:00 | 日記
11月10日からの公演に向けて稽古をしている。
久しぶりの新作公演。
タイトルは「柔らかな澄んだ水ふかく」。
今回の作品のテーマは性暴力被害について。



10年以上前にも、同じテーマで作品を作ったことがあった。
それは女性被害者のコミュニティーについての物語で、楽しい…だけではない作品だった。
観客からも演者からもさまざまな感想をいただいた。
「見られてよかった」との意見もあれば、「辛くなった」と言う方も。

出演者の一人は「辛い物語を見たい人は少ないのでは?」と言っていたし、脚本を読んだ演劇関係者の中には、「演劇は娯楽であり意見の押し付けではない」というような感想もいただいた。

作品自体は賞をもらうことができたので、それなりに意義があったのかもしれないけれど、私はいろいろ考えた。


人を傷つける作品だったのかもしれないと感じ、演劇とは何だろうと考え、もっと楽しい作品を作るべきではないかと思い、それ以降、性暴力被害について書かなかった。
何より作品に気持ちを込めても、何も変わらないのだと感じた。


あれから10年がたった。
性暴力被害について社会の見方はずいぶん変わったと思う。

女性が声を上げ始めたMeToo運動、YouTube等で個人が自由に発信できるようになり、性暴力被害についても、以前より公に語られるようになった。
最近では自衛隊や芸能界での被害も問題になっている。

語られることはいいことだと思う。
語ることは考えること。
考えないと人は変わらない。
人が変わらないと社会も変わらない。
性暴力などない社会になればいいと思う。
性犯罪ほど加害者にリスクがなく、被害者に大きなダメージを与え、日常的で、誰しもが簡単に被害者に、加害者になり得てしまう犯罪は他にはないと思うからだ。

それほど身近な危険なのに、誰も語りたがらない、語れない、本当に特殊な犯罪。それは刑法改正に110年もかかったことにも表れていると思う。

だけど変わらなかった刑法が、2017年に改訂された。
弱者とされる多くの人々の声が届いたことは大きいことだと思う。

もしかして変わることができるのかもしれない。そんな思いでもう一度、性暴力についての物語を書こうと思った。

書くなら真正面から向き合わないと。
ドラマや映画で、犯罪の動機や結果などの一要素として、性暴力が安易に描かれることに違和感を感じていた。
結果とてもストレートな作品になったと思う。



そして、頼もしい俳優さんたちが集まってくださった。
性暴力被害のことなど普段ほとんど考えないだろうけど、「とても大切なことだし、きちんと伝えたい」と言って貰った。

でも不安は変わらない。10年前のさまざまな意見が頭によぎる。
だけど語ることはいいことなのだと、自分を奮い立たせている。

何も変わらなくても、自分が変われる作品を書きたいと思う。今回書けたかどうかわからないけど、一人のお客様でも、何かを受け取ってもらえたら嬉しいと思っている。


役者さんは皆さん頼もしくステキな方たちばかり。
おかげで大切な作品になったと思っています。
よろしければ足をお運びいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。



 

B.LET’S20回公演

「柔らかな澄んだ水ふかく」

作・演出 滝本祥生


出演

大田康太郎(B.LET’S)  

いいづか康彦   

石本径代

佐藤友佳子

末廣和也

田中涼  


日程 20221110()13()

10()15:00

11()14:00/ 19:00

12()14:00/18:00

13()14:00


会場 studio ZAP! 

(新宿区市谷台町4-2大鷹ビルB1F


料金 

前売3800円 

当日4000円  

https://www.quartet-online.net/ticket/blets20


配信2800円  

https://blets.stores.jp/items/6326ef82852d442125595666


【ストーリー】

小さな動画制作会社に勤める仲本朝陽は、動画を作っては配信する毎日に疲弊していた。

いつものように話題に困り、近所の小さな公共ホールへ向かった彼女は、そこで行われていた「DVや虐待、性暴力に関する女性のためのシンポジウム」を取材する。そこで知り合った内藤という男性が語りだしたのは、自身が受けた幼少期の性被害について。明るみに出にくい子供の、そして男性の性被害の動画を作りたいと、朝陽は内藤に取材を申し入れるが――。2017年に110年ぶりに改訂された刑法性犯罪、身近な犯罪が被害者の、子供たちの心にどんな影響を及ぼすか考えて行きます。



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夜の写真

2022-09-26 01:05:00 | 日記
変わらず台本を書く毎日なので、特に話題がない。

ただ、夜な夜な打ち合わせへ出かけることが多く、夜にうろつくことも多い。

その時に撮った夜の写真。


iPhoneで撮影すると、真っ暗な空が明るく写って、雲もよく見えて、きれいだなと思う。



だからつい、写真を撮りたくなる。
ただの建物とか、マンションとか。
写真も映像も絵画も演劇も、つまりは芸術全般、過ぎていく一瞬に意味を見つけるために、見つけた意味を美化するために、あるんだなってiPhoneの写真を見ながら考えたりする。

実際に目に見えているよりずっと、見えないものまできちんと、きれいに写るから。





ただの素人に、そんな気持ちにさせてくれるApple社に感謝しなければ。



最後のは台風の日の窓の写真。
昼なのに夕方みたいだった。

台本を書いている日々なので、日の光くらいしか変化がない毎日。


敬老の日

2022-09-24 01:09:00 | 日記
「おめでとう」というスタンプと一緒に、母から送られてきたおじいちゃんの写真。父方のおじいちゃん。 

たぶん敬老の日だからかな。
敬老の日って、「おめでとう」っていうのかな。
LINEを覚えた母83歳の行動は謎だ。



ちなみに一緒に写っている子供は、私の知らない子供たち。
親戚だと思うけど誰だろう。 
そういえば、数日前はおじいちゃんの命日だった、もう何回忌になるんだろう。

おじいちゃんは、私が子供の頃に亡くなった。
ヘビースモーカーで、とても厳しい人だった。
私たちには優しかったけど。

囲碁をよくやっていた。
でも私はやり方が分からなかったので将棋を教えてもらった。
書いててわかったけど、将棋の駒の動かし方を最初に教えてくれたのはたぶんおじいちゃんだ。

おじいちゃんも、おじいちゃんの息子である私の父も亡くなり、写真を送ってきてくれた母はおじいちゃんより年上になった。

みんな昔は若く、順に年をとり、亡くなって行く。
何となくは知っていたけど、本当にそうなるんだなって、今でも時々信じられない様な気持ちになる。大人になるってもっと確かなものだと思っていた。

きっと今日は敬老の日で、母は誰かに昔の写真をデータにしてもらって、嬉しくて私にその写真を送ってきたんだろう。

敬老の日がおめでとうかは分からないけど、お年寄りは敬わないといけないことは分かる。
お年寄りは未来の自分でもあるから。
おじいちゃんのことを今日思い出せてよかった。


今日も台本を書いている。
決めなくてはいけないことや、打ち合わせで立ち止まるけど、何より書いていて息詰まるけど、1行ずつでも進めなければ。
もうすぐ稽古が始まる。



11月の新作公演に向けて

2022-09-20 23:37:00 | 日記
11月の新作公演に向けての上演台本を書く毎日、何冊かの本を読みつつ書き進めています。

気になる箇所にフセンを貼りながら本を読んでいたら、気がつくとたくさんの犬たちが、気持ちよさそうにこちらを向いて寝ていました。

切迫していた気持ちが一瞬でゆるんで。



集中する時はフセン選びにも気をつけないと。



台本がんばります。


下北沢と京都で上演します。

2022-06-21 23:07:00 | 日記
京都の住所を書いていたら、隣にいた友人に、「上がる、下がる」て何? と聞かれた。

知ってる方も多いと思うけど、京都では北へ行くことをあがる、南へ行くことを下がるという。
東西は東入る(ひがしいる)、西入る(にしいる)という。

道路が碁盤の目になっているので、通りの名前がわかれば、だいたいの場所がわかるのだ。

今度、三条木屋町下がるの近辺で、朗読劇の公演をすることになった。
なぜ京都で、というと理由はいろいろだけど、この企画は今年に入ってからの私の1番のモチベーションだ。

三条木屋町には、かつて叔母のパブがあった。
チューダーインと言って、チューダー王朝の酒場という意味。
なぜチューダー王朝なのかはわからない。
パブはイギリスのものだからかな。
お店の開店に協力した私の父が名付けたと聞いた。
内装だってイギリスパブ風で、照明も雰囲気があり、洒落ていた。
「西部警察」のロケで使われたほどだ。(それで舘ひろしさんが来た時は大騒ぎだった)

そのパブの向かいには高瀬川が流れていて、後ろ側の西木屋町へ続く小道には猫がたくさん溜まっていた。

実家が酒屋なので、子供の頃はパブへ配達へ行く手伝いをし、大人になってからは時々飲みに行った。
その後閉店して、今はもうない。

今になって、そのあたりで公演をやるとは思ってもみなかった。
もともとは別の地方でやろうって企画していたはずだったのが、京都に決まって。

それで地元へ連絡したら、家族や親戚や友達が揃って見に来てくれるという。

いろいろ考えるとなんだか胸がいっぱいになってきて。上京する時、私は最悪の気分で、もう京都にも帰らない、くらいに意気込んでいた。恥ずかしい話だけれど。

でもまたそこで公演ができて、家族や友達に見に来てくれる。
あれから成長したかどうかはわからないけど、続けてきたことには意味があったのかもしれない。
やっぱり京都はふるさとなんだな。

とにかく、この企画は私が今年に入ってからの私の1番のモチベーションだった。
だから、がんばろう。

下北沢と京都で上演します。
ぜひご覧ください。

  

B.LET’Sのリーディングドラマ
浅夜喫茶
作・演出 滝本祥生 
 
出演 
大田康太郎(B.LET‘S) 
如月皐 

東京公演
下北沢ReadingCafe ピカイチ 
7/3(日) 14:00(満席)・17:00 
■【ご予約】 https://www.quartet-online.net/ticket/asayo2022

京都公演
三条木屋町 UrBANGUILD
7/8(金) 15:30・19:00   
■【ご予約】https://www.quartet-online.net/ticket/asayo78


5月の終わり

2022-05-27 10:27:00 | 日記
なんとなく過ごしていた5月の終わりが、5年前から父の命日になった。

父の命日は「母の日」と近いので、両方を兼ねて実家に花を送る。
元気に生きている母と、亡くなった父に向けて。
もう5年も経つし、陰気くさいのもイヤだし、お供え用の花ではなく、控えめの色使いの普通のアレンジメントを選んで。

花が届いたと報告してくれた母は、お仏壇に飾っておくだけじゃ人の目に触れずもったいないから、玄関に飾りたいと言っていた。
どこに飾ってもいいけど、命日当日の間くらいはお仏壇に置いてねと、伝えておいた。





5月は父の命日と、同じ年に亡くなった俳優の深水三章さんのお誕生日がある。

5年前、船上パーティーで深水三章さんの70歳の誕生日を盛大に祝った数週間後に父が亡くなって、そのことを深水さんに報告した数ヶ月後に深水さんが亡くなった。

あの一年のことを思い出すと、今でも辛い気持ちになる。

街で、亡くなった人に似ている人を見かけてハッとすることがある。

面影を追いかけた瞬間、その人が亡くなっていることは忘れていて、ハッとして「あぁもう亡くなったんだと」思い出す。

もう会えない人に「会いたいなあ」って思うことは寂しいけど、思い出している間はその人と一緒にいるってことだから孤独ではないなって思う。
こういう感覚を、大切な人を亡くしてから知った。

いま私は父にも深水さんにも会いたくて、本当には会えないけど、この瞬間は会っているなって感じていて、寂しいけど嬉しい。矛盾してるなって少し笑って、そこで思い出すことをやめる。
会ったところで、きっと憎まれ口しか言えないんだろうけど。


スマホに残っていた5月始めの夕方の写真。
道端のジャスミンのいい香りに気付いたら、その向こうの夕焼けが同じピンクの色をしていました。






回復期

2022-04-13 14:39:00 | 日記
ブログを書くのも本当に久しぶりだ。

もう4月も半ばになろうとしている。
今日は休みで、気になることがない休みは本当に久しぶりだと思う。

昨年末の公演の稽古と本番を夢中で終えて、年明け2月の朗読劇の稽古と本番を夢中で終えて、すぐに別企画の脚本に取りかかり、それがおおよそ昨日終わって、久しぶりにホッとしている。


体が芯から疲れている感じがして、動く気にも食べる気にもなれず、最近はおじやばかりを食べている。
味変してリゾットにもする。
…たぶんもともと好きなだけだと思う。




三月末には去年骨折した肩に入れていた金具を抜く手術をするために入院をして。

一年近く、私の骨だった金具を記念にもらった。


入院中も〆切で、麻酔から覚めてからは病室でパソコンに向かっていた。
まるで売れっこみたいだと思って、その後さまざまな現実も併せてつらい気持ちになった。




それらの間をぬって大田さんと新年度からの次の企画についても話し合いをした。
皐さんも来てくれて、ささやかな打ち上げになった。

連続する二つの企画を終えることができたのは彼らのおかげだ。
そして、時々すれ違うと「次の公演はいつ?」と言っていただく、お客様やお友達のおかげで、とても励みになっています。

だけど忙しい5ヶ月間で、ちょっと疲れてしまった。

まずは気分転換に、部屋を夏使用に模様替えしたい。衣替えもしたい。
そのためには押し入れと本棚の整理をしないと…。肩の抜糸が終わったばかりで体が効かないので何かにつけて時間がかかる。
どれから手をつけようかと考えて、これを書き始めてしまった。
この調子では終わるのはいつになるだろう。

胸が塞ぐこともいろいろあるけれど、やるべきことをやって行かないと。 
ちょっとだけ休んで、またがんばろうと思います。


次の企画

2022-01-14 01:34:00 | 日記
12月の公演でいただいたお花は、小さくなりましたがまだ咲いていて。花瓶を変えていくことで、また見え方が変わってきれいだなあと思っています。

まもなくお知らせする2月の公演に向けて準備をしつつ、年末年始で予定していたものが書きおわり、久しぶりに心からホッとした気持ちになりました。でも、気持ちを切り替えて次に向かっています。

次の企画は、友人の作家さんたちに脚本を提供してもらうので、やり取りしているのもとても楽しくて、これはいい公演になることは間違いないのではないかと思っています。

あと少しお待ちください。
がんばろう。


2022/01/07

2022-01-07 23:43:00 | 日記
実家の老猫の人化が止まりません。





今日は2月公演の準備を進めながら、別の脚本を書いている。

制作作業と作品作りと、使う脳が違い過ぎる。
恐れることなくバリバリと仕事を進められる人になりたい。

今日は久しぶりにリハビリにも行って、先生に新年のご挨拶をしてきた。