家の鍵

バス停前のマンションの、生垣の蕾があまりに暖かそうだったので調べてみると、白木蓮の蕾だった。毛があると暖かいのは動物も植物も同じみたい。

冬の初めに風邪を引くのはいつものことだけど、「風邪かな？」って思った時に、締め切りで無理したことがよくなくて、治るまで2週間くらいかかった。治ったというか、ようやく抜けたというか、だいたい体調が戻った。
朗読劇を企画しているので、その準備も進めて行かないといけない。

それで注意力が散漫になっているのか、少し失敗ばかりしている。

先日は夜にやっと帰宅できたと思ったら、家の鍵が無かった。
どうやら職場に忘れて来たらしく、職場まで取りに帰ることになった。
まずは同僚に職場の鍵を貸してもらう連絡をして、その人の家へ行って鍵を借りてから戻る。案の定、家の鍵は職場にあった。

鍵があって良かったし、同僚に職場の鍵を借りられて良かった。
こういう時は情けなさより良かったことを考えるしかない。
だからその日がクリスマスイブだったことは考えないようにしてたけど、「鍵がありました」の連絡を送った同僚から、「メリークリスマス！」と温かい返事が返ってきた時は泣きたい気持ちになった。

その前に前兆があったので注意をしなければと思っていた。
前日には、観劇して夜中に帰ってくると、部屋の鍵も開けっぱなし、電気もつけっぱなしで出かけていた。

公演前になると注意力が散漫になり、周りに迷惑をかけることは今までも何度もあった。

預かっていた小道具を袋ごとなくしたり、どこかへ忘れてきたり。
同じく家の鍵を公演会場に忘れて取りに帰ったこともあるし、あった時はいいけど無くてそのままネットカフェに泊まったこともあるし、そんな失敗ばかりをする。
家の鍵をよくなくすのだ。

そのたびに自分が嫌いで情けなくて泣きたくなるし、実際に泣いたこともあるけど、たぶんこれからも繰り返すから、こんな注意力散漫な自分と付き合って行くしかない。もちろん細心の注意は払うけど。
せめて周りに迷惑をかけないようにしなければ。

いつもはもっと公演直前か公演中に失敗するのに、今はまだ始まったばかり、こんなでは先が思いやられてしまう。

そんなことで心身の疲れが取れないけど、これ以上の自業自得はないので、職場と稽古が年末休みに入るまでは頑張らないと。
公演準備も書くこともやるべきことはたくさんあるのだから。
朗読劇公演は2月初め、詳細は改めてご案内いたします。

今年もあと少し。

まずはスペアキーをもうひとつ作ろう。。

12月

今日から12月。

家から徒歩1分の、小学校の垣根の葉っぱも花みたいに赤く色付いて。

今年も終わるみたい。

前回のブログから3週間近く。

忙しかった。

体力的にも忙しいけど、精神的にうれしいこともつらいことも。

それらは過ぎ去ったわけではなくて、いつの間にか、気づけば心が落ち込んでいるけれど、ようやく体が事実に慣れた感じはしている。

いつも、いいことより、つらいことの方が破壊力があるのはなぜだろう。

性格なのかな。

だとしたら嫌だな。

年末はきらい。

最近はまた書き物をしていて、ようやく形になりそうなところまでたどり着いたので、久しぶりに読み合わせなどもしてみた。

新しいセリフを書いていなかったので、やっぱりセリフを書くことは楽しいなあって感じている。

実現できるか分からない物だけど、とやってみた読み合わせだったけど、一緒に読んだ人が思った以上に楽しんでくれたみたいで嬉しかった。

ささやかでも、実現できるようにがんばろう。

実現できるか分からない物だけどと、書き始めた本だけど、書き終わるとなるとやっぱり寂しい。

やっと仲良くなれた友達と、分かれるような感じがする。今回も、諦めそうになる私を何度も励ましてくれたのに。

もちろん最終的な書き直しが一番大事だからまだまだ終わらないけれど、でも、もう最初のようなトキメキはなくて。だからまた、新しいものを書かなくちゃ。

今の部屋へ引っ越してそろそろ一年がたって、「書斎みたいに使える部屋が欲しい」と、引っ越したはずなのに、結局いつも家から徒歩10分ほどのスターバックスへ行く。

スターバックスの大きなテーブルではみんなが机に向かっているので、さぼれない感じがして私にはいいのだ。

また新しい友達を探さないと。