去年の暮れにいつもの美容院…近所の比較的大きな全国チェーンの美容院へ行った時、
私は担当の美容師さんとほとんど話をしないけれど、その人は私以上に話をしない方で、
あまりに沈黙が続き、さすがにお互い気まずくなって、しぶしぶ話を始めた。
聞くところによると、
無口な美容師さんは実はその大きな支店の店長さんで、
職人気質に見えるけど本当は青年実業家に憧れていて、
自分の店を持つのが夢で、
実は今日でその全国チェーンのお店を辞めるのだと、
ポツリポツリと話した。
同じお金を落とすなら、チェーン店より個人店と、
「新しいお店が出来たら行きますよ」と約束すると、
「実はもう新しい店が出来て来月オープンするんです」と言う。
もっと驚いて場所を尋ねると、「阿佐ヶ谷の、フレッシュネスバーガーのあたり…」と、
曖昧な答えが返ってきた。店の名前もまだ決まっていないという。
新しいお客が目の前にいるのだから、もっと積極的にアピールすればいいのに。
全く職人気質だと半ばあきれながら、
約束した以上、自力でその人の美容室を探すことにした。
数ヵ月後、また美容院へ行きたくなった時、唯一の手掛かり、
「阿佐ヶ谷の、フレッシュネスバーガー」のあたりを自転車でウロウロしてみたが見つからず、
コンビニより多いと言うだけに美容室はたくさんあるのにその人の美容室は見つからず、
結局、いつものチェーン店へ行っていた。
だけど約束が守れずにずーっと気になっていた。
あれから11カ月。
最近になってそのお店をようやくネットで見つけ行くことが出来た。
何のことはない、いつも行くパンダカフェの上にその美容室はあったのだった。
ビルの3Fでは自転車で見つかるわけがない。
美容師さんは突然の来客に驚いていたが相変わらず無口で、
沈黙に耐えかねた私が「店の名前の由来は?」と仕方なく聞くと、
「いや…まあ…恥ずかしくて…」とそれ以上話さなかった。
私も聞かなかったので、そのまま沈黙が続いた。
そんな職人気質な美容師さんは今でも青年実業家が夢らしく、
私は11カ月越しの約束が果たせ、髪も整えてもらい、スッキリした。
私は担当の美容師さんとほとんど話をしないけれど、その人は私以上に話をしない方で、
あまりに沈黙が続き、さすがにお互い気まずくなって、しぶしぶ話を始めた。
聞くところによると、
無口な美容師さんは実はその大きな支店の店長さんで、
職人気質に見えるけど本当は青年実業家に憧れていて、
自分の店を持つのが夢で、
実は今日でその全国チェーンのお店を辞めるのだと、
ポツリポツリと話した。
同じお金を落とすなら、チェーン店より個人店と、
「新しいお店が出来たら行きますよ」と約束すると、
「実はもう新しい店が出来て来月オープンするんです」と言う。
もっと驚いて場所を尋ねると、「阿佐ヶ谷の、フレッシュネスバーガーのあたり…」と、
曖昧な答えが返ってきた。店の名前もまだ決まっていないという。
新しいお客が目の前にいるのだから、もっと積極的にアピールすればいいのに。
全く職人気質だと半ばあきれながら、
約束した以上、自力でその人の美容室を探すことにした。
数ヵ月後、また美容院へ行きたくなった時、唯一の手掛かり、
「阿佐ヶ谷の、フレッシュネスバーガー」のあたりを自転車でウロウロしてみたが見つからず、
コンビニより多いと言うだけに美容室はたくさんあるのにその人の美容室は見つからず、
結局、いつものチェーン店へ行っていた。
だけど約束が守れずにずーっと気になっていた。
あれから11カ月。
最近になってそのお店をようやくネットで見つけ行くことが出来た。
何のことはない、いつも行くパンダカフェの上にその美容室はあったのだった。
ビルの3Fでは自転車で見つかるわけがない。
美容師さんは突然の来客に驚いていたが相変わらず無口で、
沈黙に耐えかねた私が「店の名前の由来は?」と仕方なく聞くと、
「いや…まあ…恥ずかしくて…」とそれ以上話さなかった。
私も聞かなかったので、そのまま沈黙が続いた。
そんな職人気質な美容師さんは今でも青年実業家が夢らしく、
私は11カ月越しの約束が果たせ、髪も整えてもらい、スッキリした。