B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

東芝未来科学館へ行きました。

2017-12-29 04:49:43 | 日記

公演があったのでなかなか書けなかったのですが、公演の間の平日に「東芝未来科学館」へご招待いただきました。

今年の2月の公演「中ノ嶋ライト」の以来、東芝の皆さまには揃ってお芝居を見に来ていただいたり、鹿沼の電球工場を見学をさせていただいたり。

今回は川崎の東芝未来科学館へ。

 

 

いつも気さくにお話していただく照明部門の取締役の揖斐さまにご招待をしていただき、B.LET'Sと「中ノ嶋ライト」で主演を務めた渡辺啓太君と4人でお邪魔しました。

その揖斐さまと同期入社だったのが東芝の現取締役の綱川さまで。実はお忙しい時間をぬって、綱川さまも私たちのお芝居へ足をお運びいただいたことがあります。

「中ノ嶋ライト」の時に送った1通の手紙から始まったご縁を、こうして今も繋げてくださり大変嬉しく思っています。

 

 

なぜだろうって考えた時に、やっぱり「中ノ嶋ライト」が、「白熱電球」を扱った物語だったからだろうと、気付かされます。

それは東芝未来科学館を見学させて貰ったときも感じた事で。

昭和の時代を変えてきたさまざまな電化製品の歴史を取り扱うコーナーがあり、白物家電と呼ばれる冷蔵庫や電子レンジや洗濯機や、ずらりと東芝製品が並んでいました。

その一番最初に白熱電球があり、一番最後にLED電球が展示されていて。

この大企業にとって「白熱電球」は本当に大切なものだったのだなあと思いました。「だけど無くなるのはほんの一瞬」…というのはお芝居の中のセリフです。

 

 

東芝の創業者の藤岡市助さんのことは台本を書くときにも調べたのですが、さらにいろいろ教えてくださいました。「至善」という言葉を大切にされていたそうです。

「最高にいい状態をキープし高めて行くこと」という意味があるそうです。白熱電球を日本に広めようと尽力された人のこの言葉はあまりに大きいもの。

だけど自分に立ち返って、何ができるか考えています。

 

 

自分のいる場所とはほど遠い所にある、大きくて漠然とした存在だと捉えている企業や、その一つの東芝さんも、結局は人が集まっていて。そこにはそれぞれの思いや感情があるのだと、そんなあたりまえのことですが、想像力の乏しい私にはこういうときじゃないと実感できません。遠かったものが自分と重なって、書きたい事が見えて来ます。

また、そういう漠然と大きなものと私の身の回りの小さな世界を繋げることができる演劇の力を、その可能性を感じる機会となりました。

東芝の皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

そのビル全体がショールームみたいになっているので、どこもかしこも大きくてスタイリッシュで、なんだか近未来の世界みたいな。

クリスマスの時期だったので、とてもキレイでした。

 

 

これはおまけですが、未来科学館には静電気を発生させるブースがあって、そこに入ると髪の毛が立つからと、全員で体験させて貰いました。

なぜか私の髪が、一番勢いよく立ちました。

 

楽しかったぁ。

 


「思い出オンデマンド」の思い出

2017-12-28 00:31:06 | 日記

クリスマスイブに終了しました、たきまき「思い出オンデマンド」クリスマス編。

イブだから…と、心配していたお客様も最終的に立ち見になるほど入ってくださり、無事に終了することが出来ました。

本当にありがとうございました。

大人バージョンだからと、ダイレクトなセリフを削り、演出もさっぱりを心がけたはずなのに、両方を観てくださったお客様より「前回より恋愛の空気が増したね」との感想をいただきました。…それはやっぱりクリスマスの力なのでしょうか、それとも大人の余裕…?

ともかく全て終了し、ようやく年末を迎える準備が出来たとホッとしています。

 

劇中では写真を撮るシーンがあって、そんれいさんにホントに写真を撮ってもらい、それをたきまきTwitterにアップしたりしていました。

 

この様な写真を、毎回しつこくアップしていましたので、よろしければたきまきTwitterもご覧ください→

 

毎週末公演と言うことで、本番が始まってからも、週に一回集まって通し稽古をしていました。

本番は6回だけだったのですが、役と一緒に過ごす期間が長いせいか、一週ごとに役が成長している事を感じました。初日にここまでもって行くにはどうすればいいのだろうと、くやしく思わずにはおれませんでした。

 

大先輩の深水さんはじめ皆さん、意識の高い俳優さんたちばかりでとても楽しい稽古でした。

楽しいというのは稽古をするだけではなく、皆さんがセリフや演出についての意見をいろいろくれて、それで自分の未熟さを感じたし、意見を取り入れることで芝居が良くなって行くことを楽しく感じました。

また、この公演に参加していない大田さんが、B.LET'SのTwitterで、私の理解力では追いつかない数々のたきまき応援ツイートをしてくれました。

その一部を紹介すると…

「カバティー、カバティー、カバティー、思い出オンデマンドは今週末まで!!、カバティー、カバティー、カバティー…」

「パチンコ「思い出オンデマンド」発売!、なんて情報は誤報です。たきまきが揃うと確変とか、三省・そんれいリーチ、ひろみ出現で激熱とかもありません」

と言うような…、これだけだと意味不明ですが、まとめて読むと面白いので、是非B.LET'SのTwitterをご覧ください→

 

 

とりあえず一旦休憩して、次のたきまきは来年の春以降に、新作をこの同じバーで上演したいと考えています。

今回の「思い出オンデマンド」もまたいずれ再演出来ればとおもっています。

そして、深水さんやそんれいさんや永島さんにも、またご出演いただけると嬉しいです。おつかれさまでした。

 

週末短編劇たきまきの一旦休憩には理由があって。

私と永島さんがB.LET'Sの第18回公演の準備に入り、それにたきまき山本麻貴さんも出演してくれるからです。

こちらは近日詳細発表いたしますが、3/21から1週間、下北沢「劇」小劇場で上演いたしますので、よろしければ来年の予定の一つに入れていただけると幸いです。

来年もまだまだがんばります。

よろしくお願いいたします。

 


実家が酒屋です

2017-12-13 01:30:20 | 日記

実家が酒屋と言うこともあって、お酒に纏わる仕事をしている人が多い環境で育った。

 

 

京都の三条木屋町を少し下がったところで叔母がアイリッシュバーを経営していた。

チューダーインというお店。

チューダー王朝の酒場と言う意味。なぜ「京都」に、「チューダー王朝」だったのか分からないけれど、ネーミングセンスに自信のあった父が付けたその名前が功を奏したのか、叔母の人柄か、ともかく三条木屋町の激戦区でそのお店は30年以上続いた。

実家が酒屋なので、叔母から注文があるといつでも配達へ行く。

家族の誕生日でも、クリスマスも、お正月も。

雨の日も、雪の日も。

「ビールが切れた」と叔母から電話が入れば、倉庫から樽を出して自家用車へ積み込む。

子供の頃はその配達へ一緒について行き、やがてお酒が飲めるようになってからは、友達を連れて飲みに行くようになった。

それは私だけではなく父や兄たちもそうで、バラバラに京都の町で飲んでいた帰りに偶然家族がそのお店に集い、みんなで帰宅することも少なくなかった。

 

それから叔母が引退し、従妹がお店を引き継いで、私は週いちでバーテンのアルバイトをしていた。

 

 

実家が酒屋だからか、私はほどよくお酒を飲む人が好きだ。

そのお店でアルバイトをしていると、よくお説教をされた。酔っ払ったおじさんは、だいたい若い女の子にお説教をする。

「またか」という感じで、いつも同じことを言うそのおじさんの言葉をハイハイと聞き流す。だけど今、時々その言葉を思い出すことがある。

あの頃の私は、それから何十年も先に、東京の町で、酔っ払いのおじさんの言葉を思い出しているなんて考えもしなかった。

 

「凛と、生きて行きなさい」

 

 

今、三条木屋町のその場所は見るたびに違うお店に変わっている、激戦区なのだ。

だからもう酒樽を届けることもないし、父もいないし、叔母は本の配達のアルバイトをしている。

京都の夜の町を見続けてきたその叔母は、父のことを「あんなに愛おしそうにお酒を飲む人を知らない」と言った。

 

 

クリスマスまでの週末にお芝居をさせて貰っている「リトリート倶楽部」にいると、そのチューダーインを思い出す。

薄暗くて、カウンターがあって、奥にはボックス席、楽しげな笑い声とお酒の匂い。

 

そして時々、たまらなく幸福な気持ちになる。

 

・・・・・・・・・・・・・・

たきまきのふた月目
「思い出オンデマンド」
作・演出 滝本祥生
 
出演
山本麻貴
吉岡そんれい
永島広美(B.LET'S)
 
深水三章

▪️日程 12月
17日(日)19:00
23日(土)21:00
24日(日)17:00

※開演の1時間前よりopenします。

■会場:新宿三丁目BARリトリート倶楽部
(東京都新宿区新宿3丁目7−9 新宿土地建物第6ビル 2F)

■アクセス:東京メトロ丸ノ内線・副都心線/都営新宿線
新宿三丁目駅 C4番/5番出口 > 徒歩3分
(「東急ステイ新宿」隣)

 ■お知らせ
料金:2500円(1ドリンク付き)
定員20人(予約制)
先着順自由席
ご料金は当日会場でご精算ください。
 
▪️お問合せ
たきまき takimaki20171007@gmail.com


「たきまき」ふた月目は本日から

2017-12-03 11:19:06 | 日記


女優の山本麻貴さんとの短編劇ユニット「たきまき」の2回目の公演が今夜から始まります。



皆さんと楽しい週末を過ごしたいと、新しいキャストでお送りする「思い出オンデマンド」クリスマス編。ストーリーは同じですが、全く新しくなった感じがしています。
今回は、馴染みのあるキャストの皆さんにご参加いただいたのですが、そんれいさんも永島さんも今まで見たことない顔が、そして前回に引き続きご協力いただく深水三章さん、そして山本さんも初演とは違う顔が見られます。


何度も来てくださるお客様もいらっしゃって、そうしていただけたらと始めた企画なのでとても嬉しいです。✨

約50分の短編劇、お酒を飲みながらのお芝居。気楽に遊びに来ていただけたら幸いです。

 

お待ちしております。


たきまきのふた月目
「思い出オンデマンド」
作・演出 滝本祥生
 
出演
山本麻貴
吉岡そんれい
永島広美(B.LET'S)
 
深水三章

▪️日程 12月
 3日(日)19:00
 9日(土)22:00
10日(日)19:00
17日(日)19:00
23日(土)21:00
24日(日)17:00

※開演の1時間前よりopenします。

■物語
恋人に振られてしまった北村は、彼女を忘れるために「思い出を変えて欲しい」と言い出すが…?

■たきまき
新宿三丁目BARリトリート倶楽部で、週末に「短編劇」を上演します。劇作家・演出家 滝本祥生(B.LET'S)と、女優 山本麻貴の新ユニット「たきまき」。
 
■会場:新宿三丁目BARリトリート倶楽部
(東京都新宿区新宿3丁目7−9 新宿土地建物第6ビル 2F)

■アクセス:東京メトロ丸ノ内線・副都心線/都営新宿線
新宿三丁目駅 C4番/5番出口 > 徒歩3分
(「東急ステイ新宿」隣)

■OPEN
開演時間の1時間前より開場。
※12/9は20時OPENです。

 ■お知らせ
料金:2500円(1ドリンク付き)
定員20人(予約制)
先着順自由席
ご料金は当日会場でご精算ください。
 
▪️お問合せ
たきまき takimaki20171007@gmail.com