台本が思うように進まないと思いながら時間になったので、9月にお世話になる下北沢「劇」小劇場へご挨拶へ行った。
台本が思うように進まない時の私はとにかく弱気で、そんな時に「劇」小劇場の市川瑞紀さんから「『中ノ嶋ライト』っていいタイトルですねー」なんて言ってもらえると嬉しくて思わず抱きしめたい気持ちになる。そこで思わず、「ありがとうございます、もう抱きしめたいです」と言ってしまったところ、「なんでですか?!」と素直に驚かれてしまった。
台本が思うように進まない時の私はとにかく弱気なのだ。
そして次回公演のタイトルは「中ノ嶋ライト」と言います。
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その後は石川理恵ちゃんとご飯を食べる約束をしていた。
私たちはある目的の為に集まったのだった。
それは次回公演に出演して貰えることになった奥村さんにあわよくば舞台美術をお願い出来ないものかと交渉するため。奥村泰彦さんは京都の劇団、MONOの俳優でありながら、すごい舞台美術家でもある。予算もないのにどさくさに紛れて頼もうとしているのだからまったく厚かましい話で…今までだってB.LET'S の公演の時には美術の相談を持ちかけ、何らかのアドバイスもらっているのに。
そんな私たちの魂胆も知らずにやってきた奥村さんは終始ゴキゲンで、隙を見て美術の話を持ち出すと、「時期的に他の仕事が入っているから無理だけど、いつも通りアドバイスならもちろんするよ!」という、嬉しい様な残念な様な答えだった。だけどとにかく間違いなく味方になってもらえる頼もしい存在。石川理恵ちゃんともMONOの公演を見に行った時に何度か顔を合わせているけれど共演者としては初めてで何となく緊張感がある。私も緊張する。
「夢が叶いました~」と石川さんは言っていたけれど、それは私の心情でもあるのです。
帰りの井の頭線の電車の中で「美術お願いしようなんて厚かましかったなー、でも残念だったなー」と考えていると、石川理恵ちゃんは「ミッション(任務)コンプリート(完了)ですね!」と嬉しそうだった。何のミッションがコンプリートされたのか謎だったが、彼女の笑顔に何も言えなかった。