前回の更新以来、公演終了のご挨拶も書いていませんでした。
ありがとうございました。2月に朗読劇は無事に終了いたしました。
だけど公演終了から本当にたくさんのことがあって。
何度も、こんなに大変なことが本当に起こるのかと思っては、何とか現実に慣れて。
するとまた何でこんなことが起こってしまったのかと思って、そうしてまた慣れてを、繰り返している。
流行り病のニュースに、「公演が2月でよかったね」と、いろんな方に言ってもらったけれど、ひと事ではない公演や稽古の中止のニュースに胸が塞いだ。
少し前に、職場の信頼していた方が退職をされ、そのきっかけを作ってしまった責任や申し訳なさや。続け様の世間のいろんなジャンルの聞きたくないニュース。そして、それでも平気な顔して過ごす自分の意地きたなさに。気持ちが沈んでいた。
でも最近になって、いろんな人に会う機会があって、春の日差しを気持ちがいいと感じる心の余裕が戻って来た。
久しぶりに観劇に行って、いろんな人に会えたし、いろんな話ができた。
朗読劇に出演してくれた佐藤友佳子ちゃんや、そのお母さまや。劇団員の大田さんや、半ば強引に誘ったお友達のMさん。
その翌日には、如月皐ちゃんにも。以前B.LET'Sに出演してくれた青年座の女優黒崎照ちゃん。
あ、劇作家の美崎さんともゆっくりに話せた。
見に行ったのは私が以前お手伝いさせてもらっていたMONOの作品で、その制作の垣脇さんともご飯を食べた。
何といっても見た作品が好きだった。
こんな非常時に、ひと時でも救われる気持ちになれるなら、人も物語も、私には欠かせないものだ。
春になったらいつも思い出す。高校の時に友達が「桜は嫌い」だと言っていた。
「晴れがましくて気恥ずかしいから」
分からない話ではない。
その彼女は憧れてしまうほど個性的で、アンニュイな高校生だった。
だけど平凡な私は、つい昼も夜も近所の桜を見上げてしまう。
暖かい一日を過ごして夜はもっと花が咲いていた。
歩きながら写真を撮ったら、そのほとんどがブレてしまった。
家についたら、新しい作品の続きを書かなくては。