B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

半袖

2007-05-31 12:01:57 | Weblog
引っ越して丸半年、落ち着かなかった生活がようやく日常になり始めた。
この数ヶ月、色んな場所へ行き、色んな人と会い、
随分浮き足立っていた様に思う。

ふと、忘れていたことを思い出した。
主にここ数年のB.LET’Sの企画から上演に至るまでの
自分の心の動きみたいなものだけど。
たった数回の公演だけど、どうしても自分に自信の持てない私にとって、
これは大きな支えとなっている。
だから、その気持ちを絶対に忘れてはいけないと、
ノートに書き記してみるけれど、どのノートに書いたのかを忘れてしまう。
とにかく忘れっぽい。
でもきっと、本当に大事なことは必要な時に思い出すのだろう。
目の前の企画を上演すること、目の前のプロットを書き上げること、
そうすることでしか私は自分に自信が持てないし、次の作品にも繋がらない。
中途半端はもう嫌なのだ。

と、月末になるといつもいろいろ思い返しては反省してみる。
明日から六月、制服も半袖になるし、今年もあと半分。
この半年で映画館の場所はだいたい覚えたけど、劇場の場所はよく知らない。
東京で殆んど芝居を見てないので、これからはもっといろんな芝居を見る様にしよう。

最近の出来事

2007-05-24 23:28:57 | Weblog
終盤に近づいたシナリオ学校の作家養成講座の課題も
今では400字詰め原稿用紙十枚。前よりは題材も難しい。
ここへきて生徒が二手に分かれてきた様に思う。才能があるか、無いか、
ではなく、書くか、書かないかだ。
どんなに忙しくても、上手く書けなくても、
書く人は書いて来るし、書かない人は書いて来ない。

一緒に賞の佳作になった大河内さんにお会いする機会があり、
最近の情報交換をした。
受賞の以前に、既にテレビドラマのシナリオや企画書を書かれていて、
私にも企画書の書き方を教えて下さり、三十分の遅刻にも笑顔で対応して下さった。
その優しい人柄が表れる作品を書かれる。

最近の朝日新聞に、「日本の戯曲、世界へ」という記事が載っていた。
三谷幸喜さんや、野田秀樹さんや、鴻上尚史さんらの戯曲が翻訳され、
ロンドンで上演されているというニュースだ。
MONOの作品もつい最近ニューヨークで上演された。
お弁当を食べながら記事を読んでいると、胸がドキドキして呼吸が浅くなった。
なぜだかわからない。
私の息が苦しくなるのはおかしなことだけど、この人たちも元の元の元を辿れば、
書くか、書かないかだったはず。
そう思うと、やっぱり苦しくなるのだ。









ニュース& DVD

2007-05-23 07:36:21 | Weblog
最近は「はしか」が流行っている。
ゴルフで優勝した石川遼さんの高校は私の家からほど近い。
東京にいると様々なニュースを身近に感じる。

関係無いけど、東京の地下鉄の駅にはDVDの自動レンタル機が置いてある。
ずっと気になっていたけど近寄らず、
最近になって、それが自動レンタル装置であることに気付いた。
早速、仕事の同僚に報告すると、そんなのは当たり前らしい。
全国的に当たり前なのだろうか?
少なくとも、半年前の京都には無かった様な気がするけど。
 
五月も終わりになって、友達の誕生日を二つ
うっかり忘れてしまっていたことに気付いた。
毎日通う通勤の道をいまだに迷ったりもする。
世の中はどんどん変わって行くのに、私は退化しているような?
何だかもうこうしちゃいられないと、そんな気分。
……まずは、あの装置でDVDを借りてみよう。

箸置き

2007-05-19 08:27:14 | Weblog
人と会ったり、ご飯を食べたり、喋ったり、また人と会ったり。
今週は落ち着かない日々を過ごしていた。
だから、パソコンの前にもゆっくり座っていなかった。
パソコンに向うことがイヤな時もあるけれど、
向えないのはもっとストレスだ。
でも色んな人と知り合うことも大事なこと。
人生は出会いだとかなんとか、どこかで聞いたことがある。

そんな中、世田谷に向田邦子さんの展覧会へ行ってきた。
向田さんは、3000本以上のシナリオやエッセイを残されているという。
飾られているどの写真を見ても、笑顔の可愛い綺麗な方だ。
切り取られ大きく引き伸ばされたドラマのワンシーンとそのセリフには、
ストーリーを知らなくても胸が熱くなる。

ずっと一人暮らしだった向田さんは「箸置き」を愛用されていたという。
何かのエッセイで「一人を慎む」と書かれていたことを思い出した。
一人でいる時にこそ人間の品性は表れるし、試されるのだ。
きっと自分に厳しい方だったのだと思う。
一人暮らしの私の家には「箸置き」なんて一つもない。
でも自分に対するちょっと厳しい目と、最低限の品性は持ち合わせていたいと思う。





ナイター

2007-05-11 01:15:00 | Weblog
シナリオ学校の月刊誌に私のシナリオを載せてもらえることになった。
ただの学校の専門誌かもしれないけど、
発表の場が無い私にとって、
自分の作品が人目に触れることはとても嬉しい。
もともと、人に見てもらいたいと思ってやっているのだし、
自分のパソコン以外の文字になるのは初めてだ。

だけど、初めて書いた企画書は散々だった。
一番悔しいのは、最善の努力とその準備をしなかったこと。
一番恥ずかしいのは、それが相手に伝わっていたこと。

やらなきゃいけないことは多いけど、
9連敗中の阪神もようやく勝った。
ナイターを小さい音でかけながらシナリオを書いている。
それが阪神の試合で、勝ってたりすると、
なぜだかもう少し集中力もあがるのだ。

ともかく、繋げて行かなければ。





舞妓さんの営業

2007-05-07 01:31:08 | Weblog
企画書もちょっと一息。そろそろ学校の課題にかからないと。
いろいろ悩んだけど、企画書を書くことにも「慣れる」ことが大事だと思う。
初めは戸惑ったりもするけど、定期的に企画書を出す様にして行こう。

今日はゴールデンウィーク最終日で、
銀座の百貨店では舞妓さんと芸妓さんが日本舞踊を舞っていた。
舞妓さんも営業なんて大変だなーと思った。
でも何で今頃舞妓さんだろう? 休日も終わるのに京都のアピールでも無さそうだし。
もうすぐ公開の映画「舞妓haaaan!!」の影響かな?

しかし、舞妓さんや京都を舞台にした映画やドラマはたくさんある。
溝口健二監督の「祇園囃子」や川端康成の「古都」や、昔ながらの浄瑠璃や、
なんとかサスペンスの「京都殺人案内ミステリー」まで。
せっかくそんな町に育ったのだから
私もやっぱりいつか京都の話を書いてみたいと思っている。
「東男に京女」なんて言葉があるけど、それだけじゃない
京都の女の人の強さとか怖さとかを内側から。
古くから商売をやる家に育ったからか、昔から独特な感じがした。
舞妓さんの世界じゃなくて、もっと普通の……
営業中の舞妓さんのお陰でそういうことを思い出した。








ミュール、漫画、企画書

2007-05-03 13:33:28 | Weblog
同僚のAさんは四月の中ごろから既にミュールを履いている。
夏の履物だし、素足だし、銀座にはまだブーツの人もいるし、
「寒くないの?」と私が聞くと
「寒くても私、頑張るんです」と答えた、とても堂々と。
優しくて控えめで「私ってダメなんです…」と良く言うAさんの頑張りに動かされて、
なぜだか私も、家へ帰って早速自分のブーツを片付けた。
Aさんはとてもオシャレだ。

漫画家を目指すBさんには「私を叱ってください!」と言われた。
「すぐに遊びに行っちゃう」のだそうだ。
でも締め切り守るならいいんじゃないの? と言ったけどやっぱりダメらしい。
人は自分に甘く厳しい。
そういう彼女は、徹夜でマンガを仕上げて真っ赤な目をして仕事している。

私は企画書が書けなくてダメ。
企画を考える頭と、セリフを考える頭は全く違う。
あんまり考えられないから、「企画」と言う言葉の意味を辞書で引いてみた。
計画をたてること、企て、たくらみ。と書いてあった。
意味の無い作業だった。

この半年で変化したことが良かった反面、本当にしんどくなるのはこれからだろう。
でも、まだまだこの先が知りたいし、書けなくても私も頑張ろうと思う。