B.LET'S 

「滝本Bログ」滝本祥生のブログです。B.LET'SのHP→http://blets.jimdo.com/

白熱電球とTOSHIBA

2017-01-30 01:34:05 | 日記

 白熱電球工場を題材にした物語「中ノ嶋ライト」まであと少しとなった。

 

 

今、大変なTOSHIBA。

どれだけ周知されているか分からないけれど、白熱電球を日本に広めたのはTOSHIBAだ。

そのものの固有名詞はかえているけれどそんなセリフも「中ノ嶋ライト」には出てくる。

東芝の創設者 藤岡市助という人がアメリカまでエジソンに会いに行ったのだ。技術だけを学びに来た藤岡に、エジソンは製産器具を独自で作るように促した。でないと白熱電球は普及しない。そうして出来たのがTOSHIBAの元となる「白熱舎」だった。

……すっかり詳しくなってしまった。

ちなみに、寿命の長い炭素電球をエジソンが初めて作ったときに必要だった炭は、京都の八幡の竹から作った竹炭だった。他のどの竹でもなく、八幡の竹炭じゃないとダメだったらしい。私も京都出身、勝手に縁を感じている。

 

会社の礎となった白熱電球を止めた東芝。

HPにも書いたけど→☆、私はその苦渋の選択を表した広告写真を見たことをきっかけにこの「中ノ嶋ライト」を書いた。

LED電球に変わって行くことを、喜びではなく哀しみと敬意に満ちた写真。それを始めた東芝だからこそ撮影できた写真だと思う。その背中が語る物をなにか残したいと思った。

そうして更に調べてたどり着いた実際の白熱電球工場「細淵電球」さんを訪ねて…その時の事はまた書くけれど、その気持ちはさらに強くなった。

それも、最初のきっかけとなった東芝の広告のお陰だ。

 

 

その東芝さんが(急にさん付けになったけど)、いま大変らしい。

アメリカの原発事業に参入して……などとテレビでやっていた。

私は原発も嫌いだし、不正会計もダメだと思う。

でも、子供の頃からの豊かな生活を与えてくれた、日本のものづくりの先駆けとしてがんばってこられた会社であることは間違いない。日曜日のサザエさんのスポンサーと言えば東芝だ。

このタイミングで、東芝の原点である白熱電球とその工場を描いた今回の作品を上演することに、勝手にご縁を感じてしまっている。

テレビで東芝のニュースを見ているとキャスターが言っていた、「一つの時代が終わろうとしている」と。

それはまさに今回の芝居のテーマ。だけど私は毎日、それでも「中ノ嶋ライト」を盛り立てたいと、時代の波に呑まれまいと抗いながら稽古をしている。

 

だから、なんだか伝えたいんです。

影ながら応援していますと。

架空の工場と現実はあまりに差があるけれど、重ねてしまうのは事実で。日本に白熱電球を広めてくれた東芝さんに感謝をしているのです。

消費者としてはあまり貢献できなかったけれど、一市民として東芝さんを応援しています。

届くといいなあ。

 

 

 

 

 

ご予約はこちらからどうぞ。

B.LET‘S第17回公演・第27回下北沢演劇祭参加作品
「中ノ嶋ライト」  
作・演出  滝本祥生

会場  下北沢「劇」小劇場

キャスト
永島広美
大田康太郎(以上B.LET‘S) 
川口雅子 
酒井孝宏 
櫻井竜
永田涼香(TOKYOハンバーグ) 
中西浩
山本麻貴
渡辺啓太(東京サムライガンズ) 

音楽・演奏 Mahsa(マーサ)今尾昌子 

前売り ¥3600 当日¥3900 前半☆・学生割¥3300
日時指定・自由席 (学生券は劇団のみ取扱い・要学生証提示)

日程 
2月8日~12日
8 (水)       /19:30☆ 
9 (木)14:00☆/19:30◎
10(金)14:00/19:30◎
11(土)14:00/19:00◎
12(日)13:00/17:00

 ◎アフターイベント有り

 

 

 

 


2017年 「中ノ嶋ライト」の稽古

2017-01-13 00:35:21 | 日記

2017年になってそろそろ二週間ほど。

稽古も本格的となり、「中ノ嶋ライト」は半分くらいまで進んだだろうか。

私はまだ台本から離れられていないし、俳優さんもセリフを入れつつなのでまだまだこれから。

 

 

でも全体のトーンというか雰囲気は出来てきて、私は俳優の皆さんのその雰囲気が気に入っているので少し安心し、早く台本を書いて演出に集中したいと焦っている。

以前よりシーンもセリフも増やしたし、なんと言っても今回はピアノの生演奏。

昨年夏の公演「エピローグに栞を」でギターを生で弾いて貰って以来、すっかり気に入ってしまった。

舞台の良さはなんと言っても生の人が目の前で動くことだし、演劇と言うジャンルのそんな人間くささが私は好きだし、そこに生の音楽が加わったらきっともっと人間くさい作品になるに違いない。

もともと、どんな内容のものでも手作りのお弁当が一番おいしいし贅沢だと私は思っている。
ちょっと話がズレている様な気もするけれど、そんな「手作りの良さ」みたいなものは白熱電球にも通じるものがあると思っていて。
その全部が合わさった温かな雰囲気の作品をつくりたい、言ってみれば白熱電球みたいに…ということです。

 

 

そしてピアノの生演奏をしてくださるのはお友達のマーサさん。

とても女性らしい音を出される方。まだ稽古場へは来られてないけれど、どんな風になるのか楽しみ。

気楽に提案した今回の生演奏だったけど、劇小劇場に楽器を入れるのはB.LET'Sでは初めてのこと、楽器の置き場から人の置き場までいろいろスタッフの皆さんを困らせています。

まだまだ自分達にも予想がつかないことばかり。最終的にどんな風に落ちついたか、是非劇場で確認して頂けると嬉しいです!

 

そしてこちらでも手作り感満載。新しく劇団員になった大田康太郎くんが「中ノ嶋ライト絵日記」を書いてくれていますのでご覧ください。
B.LET'SのFBに掲載しています。→こちら

 

そして、2/9(木)・10(金)・11(土) 夜公演後のアフターイベント、ご縁のあるお二人をゲストとしてお招きします。

9日(木)ゲスト 演出家・舞台監督 笹浦暢大さん(もじゃもじゃ頭)

10日(金)ゲスト 劇作家・演出家 大西弘記さん(TOKYOハンバーグ)

11日(土)作演出とキャスト有志による座談会

笹浦さんは秋に私が劇作を担当したもじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡プロデュース「ラクリーメ・ロッセの読書会」→で演出を担当され、2月の同時期にまた再演を予定されています。

大西さんは以前合同公演を行ったTOKYOハンバーグ→の主宰で作・演出を担当されていて、夏に2度目の合同公演を予定しています。

こちらもどうぞお楽しみに。

よろしくお願いいたします。



 

ご予約はこちらからどうぞ。

B.LET‘S第17回公演・第27回下北沢演劇祭参加作品
「中ノ嶋ライト」  
作・演出  滝本祥生

会場  下北沢「劇」小劇場

キャスト
永島広美
大田康太郎(以上B.LET‘S) 
川口雅子 
酒井孝宏 
櫻井竜
永田涼香(TOKYOハンバーグ) 
中西浩
山本麻貴
渡辺啓太(東京サムライガンズ) 

音楽・演奏 Mahsa(マーサ)今尾昌子 

前売り ¥3600 当日¥3900 前半☆・学生割¥3300
日時指定・自由席 (学生券は劇団のみ取扱い・要学生証提示)

日程 
2月8日~12日
8 (水)       /19:30☆ 
9 (木)14:00☆/19:30◎
10(金)14:00/19:30◎
11(土)14:00/19:00◎
12(日)13:00/17:00

 ◎アフターイベント有り