酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

カンニング問題は「監督不行き届き」だ

2011年03月04日 | 社会
大学入試でのカンニング問題はここに来てようやく、今回の事態の推移に

対する批判や違和感を表明する人が増えて来た。

これは当然のことである。

報道の姿勢も、大学側の対応もデタラメだったからだ。


今回何と言っても最悪だったのは、京大の松本総長の対応だった。

私はこの問題は、大学の試験監督態勢の不備=監督不行き届きが最大の原因だと

思っている。

(大学の不正防止態勢が行き届いていれば、少なくとも今回のような

単純なカンニングは防げたはずだ。その場合、彼はカンニング「未遂」に

終ったはずだ。もしそうなっていたら、こんな大騒ぎは起きていなかった

はずだ。もっともこの「犯罪を阻止できなかった側にこそ問題がある」

という意見は詭弁に思われて批判を浴びるだろうし、この事件の第一の起因者が

予備校生だという事実に変わりはない)

先程テレビで片山総務大臣が「大学の監督がズサンだった」と言っていたが

このピンボケ老人もたまにはいいことも言うなと思った。


ところで京大・松本総長は昨日の記者会見で

「監督態勢に不備はなかったのか」と問われて、こう答えたという。

 「試験官の研修は行なっている。監督態勢は万全だった。

それをかいくぐったのであれば、新たな対応を考えて行く」

こんな子供だましのような答弁が世間で本当に通用すると彼は

思っているのか。

「研修」云々は単に大学の不備を糊塗するものでしかない。


こんな責任逃れの為の言い訳は唯々見苦しいだけだ。

なぜ初めから「不正防止対策に甘さがあった」と言えないのか。

しかも警察に被害届けを出したのが結果的には最悪の選択だったようだ。


テレビや新聞が異常と思われる騒ぎ方をした為に、あの容疑者及び家族は

想像を絶するバッシングを浴びた。

(家族をも巻き込む報道取材の暴力的姿勢は決して許せるものではない)

もう彼は社会的制裁は十分すぎるほど受けている。

19歳の少年をここまで痛めつけて、平然としている人たちの神経を

私は疑う。

誤解なきように言っておくが、私はカンニングを悪くないと

言っているのではない。

こんな”微罪”で大騒ぎしている国の幼稚な”病んだ精神”を問題視して

いるのだ。

本質的な問題と瑣末な問題を区別できないのは、幼児並みの頭脳の持ち主

と言わざるを得ない。