酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

風評被害という名の無知のパニック

2011年03月27日 | 原発事故
大震災発生後、地元のスーパーで今日初めて買い物をすることが出来た。

この間2回訪れたのだが、既に閉店していて困ったものだった。

とは言うものの、これまではコンビニその他で幾らかの補給をして

しのいで来た。

そして今回このスーパーの案内表示によれば、夜11時までの通常営業に復帰

したようだ。

このことだけでも実にありがたいことだ。

しかしながら、特定の品目の売り切れ状態はあまり変わらない。


今日私が夜8時頃に見た範囲では、ミネラルウォーターは当然だが、

牛乳、さらにそれ以外のジュース類も、そして卵・納豆・豆腐・パンも

売り切れている。

さらになぜかビールも殆どない。

(これは先日流れた「ビールには放射性物質を防御する機能がある」という

ニュースが影響しているのかもしれない)


しかし今日私が一番驚いたのは米のことだ。

これまで米はずっと売り切れが続いていた。

私も残りが少なくなって来たので買いたいと思っていたところだった。

ところが今日地元のスーパーでは、全体では殆ど残っていなかったのに、

「茨城産」だけは山積みのままで殆ど手付かずという状況だった。

しかも(独自ブランドではあるものの)「有機栽培」を謳っているのに

3キロ999円である。(元の価格はラベルによると1680円)

私は一瞬躊躇したものの買うことにした。

それは別に「茨城支援」ということではなく、単に合理的に考えて

「お得」と思ったからに過ぎない。


冷静に考えれば、随分安い話だと思うのは私だけなのだろうか。

茨城産の野菜から放射能汚染が発生したことは私も当然知っているが、

今出回っている米の収穫時期は昨年秋のはずだ。

その米が放射能に汚染されていることはありえない。

というのにも関わらず、世間では「茨城産」というだけで売れない。

私に言わせれば、いかにも日本的な理不尽さだ。

この単純思考というか呆れた思考停止!!


こういう傾向は、日本人の知性の無さというか、馬鹿さ加減を思いっきり

発現していて心底嫌になる。