酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

風評という日本的風潮への嫌悪

2011年03月28日 | 原発事故
今日のブログの内容は実は昨日のブログと殆ど変わらない。

同じことを繰り返したくなるまでに私は、今の東京の風潮に違和感を抱いて

いるのだ。


実は昨日私は、スーパーで売り切れだった物を求めてコンビニにも足を

運んだ。

そして牛乳を買うことが出来た。

しかしどこか不思議だった。

他の飲料を含めて殆ど売り切れだったのに、その牛乳だけはかなり

残っていた。

そして答えは帰宅後明らかになった。

帰宅後その牛乳の表示を見たら、生産地が栃木県だった。


そこで私はネットで調べてみた。

栃木産の牛乳は放射性物質(ヨウ素)は若干(凡そ45ベクレル/リットル位)

検出されたようだが、規制値(300ベクレル/リットル)には程遠く

出荷停止にもなってはいないレベルだ。

しかし大量に売れ残っている現実。

私が買ったのは単に生産地に無神経(確認もしない)だったからに過ぎない。

むしろ私の関心は、久しぶり(2週間ぶり)に牛乳を買えたことにあった。


だが出荷停止にはならないものの放射性物質が少量検出

されただけでも買い控えるという行動は、私にも分らなくもない。

少しでも危険なものは避けるという判断を否定することは、誰にも出来ない

だろう。


でも私は自分なりに調べた上で、その牛乳を飲んだ。

大丈夫だと判断したからだ。

原発のようなデータの隠蔽疑惑はないと思ったこともある。


実を言うと、先日の水道水問題にせよ農産物の問題にせよ、最近消費者が

神経質になりすぎているという懸念が私にはあった。


元々私には、世に蔓延している潔癖主義(無菌主義)に対して違和感が

あった。

それはその種の潔癖主義が、人間は本来雑菌にまみれた存在だということを

忘れた錯覚・無知によるものだという気持ちがあるからだ。

また、潔癖主義に潜む「異物を排除しようとする思考」に私が強い抵抗感を

抱いていることも影響していると思う。


少量でも放射性物質が検出された牛乳はまだしも、昨日のブログで取り上げた

コメは収穫時期(昨年秋だろう)を考えれば放射性物質が含まれるはずは

ない(保管状況は知らないが)。

従って、消費者が忌避する理由は「茨城産」ということだけと思われるから、

その余りの無知・無分別には少々絶望的な気持ちになってしまう。