matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

武田氏館跡(武田神社)

2017-08-25 10:42:02 | 日本100名城




 甲府

 8月中旬、甲府を訪ねました。

甲府駅を降り、武田通りをまっすぐ歩く
こと約30分で武田神社に着きました。



武田神社は武田信玄を祭神として、躑躅
ヶ崎館跡に鎮座しています。

躑躅ヶ崎館は、1519年武田信虎(信
玄の父)が石和館より移り、1581年
勝頼が新府に移るまで62年の間、甲斐
武田氏の本拠、甲斐の政庁として天下に
その名を轟かせました。



境内は樹木が杜を作り、豊かな緑に包ま
れています。周囲の堀・土塁等は当時の
ままです。



武田神社宝物殿には、風林火山の軍旗
「孫子の旗」や、信玄の軍扇、太刀、
武田二十四将図などが陳列されていま
す。

冒頭の信玄像のみが撮影可でした。



武田水琴窟は、江戸期庭師によって考案
された技術で、竹筒に耳をつけると、琴
の音に似た澄んだ音色が聞こえます。




太宰治は昭和14年1月から約8か月の
間、武田神社近くの甲府市御前町で、妻
美知子と新婚時代を過ごしました。

「富嶽百景」「女生徒」などの作品を執
筆しました。



「春昼」という作品には神社の例祭と境
内の桜について記されています。

「・・・けさは上天気ゆえ、家内と妹を
連れて、武田神社へ、桜を見に行く。
・・・毎年、四月十二日に大祭があり、
そのころには、ちょうど境内の桜が満開
なのである。四月十二日は、信玄が生れ
た日だとか、死んだ日だとか、家内も妹
も仔細らしく説明してくれるのだが、私
には、それが怪しく思われる。サクラの
満開の日と、生れた日と、こんなにピッ
タリ合うなんて、なんだか怪しい。話が
うますぎると思う。神主さんの、からく
りではないかとさえ、疑いたくなるので
ある。・・・・・」



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-09-06 14:53:15
武田神社の写真をなつかしく見ました。
孫の七五三とお宮参りを思い出しました。

太宰の新婚時代など、「そうなのか」の文学散歩も味わえる点が、いいブログですね。
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