理論的には考えられるが、現実的にはありえないという意味。
ガリレオこと湯川が「これは完全犯罪だ」 と言った事件。「救済」の意味は深いです。
先ほど読了。そして、冒頭の数ページを読み直しました。な~るほどねぇ。
冒頭の10ページ目の綾音の心の声から始まったんですね!
「私はあなたを心の底から愛しています。それだけに今のあなたの言葉は私の心を殺しました。だからあなたも死んでくださいー」
聖女はただひたすらに彼を救済し続け、終焉を迎えたときに事件は起きた!
まさに「かわいさ余って憎さ百倍」 見切りをつけた女性の情念は怖いのよ。
う~ん!完全犯罪で終わってほしかったなぁ。
そう思ってしまうほど、殺された義孝の人間性は最低でした。
『容疑者Xの献身』で無償の愛を捧げた石神とは正反対の男!
トリックは面白かったけど、『容疑者Xの献身』に比べると…感動しなかったなぁ。
東野圭吾氏の小説は、心に響く描写が多くて涙することが多いんだけど、今作は全く泣けなかったの。
綾音に感情移入できなかったし、女性刑事の薫も好きじゃなかったからかな??
あと、殺されて当然!の義孝も最低の男だったしね!