だいありぃ。

くろねこのつれづれなるにちじょう。

話を聞くということ。

2010-10-09 19:38:59 | 日常。

仕事柄、マスコミから一般の方までいろんな人からの電話を受けます。

結構多いのが、「自分の都合でしかモノを言わない」タイプ。
人によるので、気持ちよくお話できる方もいますけど…実はこのタイプ、マスコミに多いです。
一般の人の一部もそうですが。。。

基本的に、マスコミに対応するのは私のようなぺーぺーではなくてもうちょい偉いヒトなんで、私はただの取り次ぎです。

そうすると、空気みたいに思えるのかもしれないんですけど、

「○○の件で話聞きたいんだけど、担当者に替わってくれる?…わかる人なら誰でもいいよ、こっちは急いでんだからさぁ。…居ないの?じゃあ家に電話かけてこっちに電話するように言ってよ、できるだけ急いで。電話番号はね、…」@夜の7時、8時

↑若干誇張気味ですがトーンとしてはこんな感じ。


急いでるのはお宅だけで、我々は急いじゃおりませんがとか言いそうになります

いや、明日の朝刊に載せなきゃ!ニュースに入れなきゃ!ってのはわかるんですが、


せめて、「こっちの都合で悪いんですが」

って一言が何で出てこないかな。


お手軽ですよね。残業中の職場に電話して、居なければそっちから電話してこい早くね!って言うのは。

昔の記者さんのエッセイとか読んでたら、担当者に貼り付いて夜討ち朝駆けは当たり前だったみたいですけど。

そうやって貼り付いてるうちに、親しくなったりして、大事な情報を「貴方だけね」ってポロっと出してくれたけど、国益考えてギリギリまで紙面には載せず、とか。そういう相互信頼があった、と。


インスタントな情報をお手軽に、しかももしかしたらその件の担当者じゃないだけで他の件で取材するかもしれない人に横柄な口振りで。

それじゃあ、信頼関係というか、一歩踏み込んだ情報収集なんて無理だよな、という気がします。
もちろん、そういうときの私はただの留守番電話もしくは転送マシーンなので、担当者にきちんと繋ぎますし、担当者もきちんと対応してるようです。

でも、いい気持ちにはなりませんね。たった一言を惜しんだが為に。

私は公務員叩きが激しくなってから入省したので、マスコミが霞ヶ関の味方をしてくれると思ったことはありません。

ご用記事を書いて欲しいと思ったこともない。

でも、なんつーか、

「…あんた出世できないよ?」

と、思います(笑)


相手を怒らせて話を聞き出すという手法を取るのでなければ、
敵であれ味方であれ、人の話を聞く以上、「この人とは必要以上に喋りたくねーな(-.-;)」と思わせないやり方が必要。

だって、その部署の人、表の情報と裏の情報と持ってるんだもん。
その取材目的について日本で何番目かに詳しい人達なんだもん。
まぁ裏をぺらぺら喋る人間はあまり居ませんが、話が弾めば、もう一歩踏み込んだところまで話ができるかもしれない。オープンになっているけど他のマスコミが気づいてないところとか。

それは、話を聞こうとする人が当然持っているべき「計算」なんじゃないかな。

それもなしにただただ自社の都合!!ってのでは、
本来得られるべき情報も断片的にしか入ってこないでしょうね、当然。

社会の木鐸ともあろうものが、
それでいいんかい、という気がします。


そもそも、その人との社会的立場の違いはどうあれ、

お互い組織を背負った社会人として、最低限の礼儀を持って、ってのは当たり前だと思うんですけどね。

その結果すっぱ抜いたり裏切ったり裏切られたり、ってのとレベルが違いますもん。



まとまってないですけど、メモ的に。
コメント
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