絶体絶命のファーウェイ、西側世界が忌み嫌う理由
「中国の体制内学者で、最近、中国の国改・政改(政治体制改革)の必要性を公の場でも主張しはじめている人民大学教授の向松祚などは、米中貿易戦争について「これは貿易戦争でも経済戦争でもなくて、米中の価値観の深刻な衝突である」とはっきり指摘している。つまり、本質的には経済・貿易上の条件の妥協で解決する問題ではないのだ、と。」
「中国の価値観は、人民が最大最凶の暴力装置であり、共産党がその暴力装置である人民に対して、強権を使って支配し、指導し管理しコントロールしなければ、体制や社会の安定が維持できない、というものだ。」
米中衝突は価値観の衝突なのか経済的ヘゲモニーをめぐる争いなのか、今のところ確かなことは言えないようだが、引用した記事の筆者は、中国においては暴力装置が「内に向かう」ところも本質的な衝突のポイントだという。
言われてみれば、西欧の政治・法哲学の歴史は、「もともと外に対して内部を守るためのものであった実力が、内部に向けられる現象」をどうやって阻止するかということを課題の一つとしてきた。
だから、最初から内部に向けることを目的として実力が組織されているという思想は、およそ受け入れがたいということになるだろう。
「中国の体制内学者で、最近、中国の国改・政改(政治体制改革)の必要性を公の場でも主張しはじめている人民大学教授の向松祚などは、米中貿易戦争について「これは貿易戦争でも経済戦争でもなくて、米中の価値観の深刻な衝突である」とはっきり指摘している。つまり、本質的には経済・貿易上の条件の妥協で解決する問題ではないのだ、と。」
「中国の価値観は、人民が最大最凶の暴力装置であり、共産党がその暴力装置である人民に対して、強権を使って支配し、指導し管理しコントロールしなければ、体制や社会の安定が維持できない、というものだ。」
米中衝突は価値観の衝突なのか経済的ヘゲモニーをめぐる争いなのか、今のところ確かなことは言えないようだが、引用した記事の筆者は、中国においては暴力装置が「内に向かう」ところも本質的な衝突のポイントだという。
言われてみれば、西欧の政治・法哲学の歴史は、「もともと外に対して内部を守るためのものであった実力が、内部に向けられる現象」をどうやって阻止するかということを課題の一つとしてきた。
だから、最初から内部に向けることを目的として実力が組織されているという思想は、およそ受け入れがたいということになるだろう。