そらいろの日々

育児とミステリ

今日の幸せ

2005-05-25 | 日記
お昼の時間にハワイ土産のクッキーをいただきました。思わぬデザートをもらった日は、とても嬉しいです
外国のお菓子ってものすごく甘ったるい、というイメージだったんですけど、これは普通においしかったです。チョコチップ入り。2枚も食べてしまいました(3枚目は我慢しました)。
こうやってどんどんダイエット計画は崩壊していくのね…。本当は今日、アイスクリームの差し入れもいただいたんですが。今日のところは堪えました。でもきっと明日、ぺろりと食べちゃうんだろうなあ! あああ明日は朝ごはんも昼ごはんも控えめにとることにします…。

プラネタリウムのふたご

2005-05-25 | 読書記録
『プラネタリウムのふたご』いしいしんじ

「父さんがここへきてから、おまえがうまれてからさえも、この村はずいぶん様変わりした。そしてこれからも急激に変わっていくだろう。それできっといいこともあるし、たぶん悪いこともある。だからこそさ、おまえも父さんも、星を写しつづけなければならん。何億年もかけ、ゆっくりと姿をかえていく夜空のかたちを、この村のみんなに見てもらわなくちゃならないのさ」

山間の平野に位置するとある村のプラネタリウムで、ふたごの赤ん坊が見つかった。プラネタリウムのベテラン解説員“泣き男”は、父親代わりとして“テンペル”“タットル”と名づけられたふたごを育てることになるが…。

空を覆うもやを吐き続ける科学工場。目の見えない老女。村の者たちが集まる酒場。手品師の一座。人間の勝手を許さない荘厳な山。来る日も来る日も、満天の星を写し続ける泣き男。そして、プラネタリウムのふたごたち。
おとぎ話のようでいてファンタジーではなく、冷静で澄みきった物語です。大好き!
無邪気な子供だったふたごは、やがて別々の道を歩みはじめます。離れ離れになっても、2人はそれぞれに「自分がやるべきこと」を見つけ、それぞれの場所で生きていきます。その先にある運命がどんなものであろうと、きっと2人は幸せだったんだろうなあ。もう、ふたごも泣き男もテオ一座も巡査部長も老女も工場長も栓抜きも、登場人物全員が愛しいです。優しくて幸福でちょっぴりもの悲しくて、宝物のような一冊です。

この著者の作品は初めて読みました。他の本もぜひ読んでみたいです!