そらいろの日々

育児とミステリ

今年初

2005-05-24 | 日記
今日の晩ごはんはかつおのたたきでした  テンションあがるなあ~
時期的に、もう初ものではないのでしょうか。でもおいしかったです
とろっとろなの…!幸せだなあ。やっぱり旬の味覚はいいですね。

『後巷説』の感想を書いてみました。1週間以上たっても、冷静にはなれなかったです  読み返してみると、自分でもなんのこっちゃわからない文章になってますが、まあこれはこれで熱に浮かされてる感が出てるかな、と

後巷説百物語

2005-05-24 | 読書記録
『後巷説百物語』京極夏彦

切なすぎる『続』のラストに輪をかけて切ないです。きっと先生は、ずっと寂しかったんだろうなあ。生きる世界が違うと頭ではわかっていても、どこか置いていかれたような寂しさ。先生が又市さんの名前を口にして涙するところとか、百物語の百話目を語ろうとするところとか、先生にとって又市一味とのつながり、一緒に過ごした時間がどれだけ大切なものだったのかが伝わってきて、泣いちゃいました。何十年の時を経てさえも、小悪党たちの痕跡に心をかき乱される先生が切なすぎます。小夜が先生の元に来ることになったいきさつもね…小悪党たちにとっても先生は大切な存在だったんだなあ、と…。あれ「風の神」の最後、きっと又市さんが迎えにきてくれたんだよね!うん、そう思うことにします!(涙)
一白翁の口から語られる又市さんたちの仕掛けは、相変わらずクールでかっこいいです。「手負いの蛇」が好きだなあ。「赤えいの魚」は一種ホラーですね。怪談よりも人間の方が怖い、っていう。“赤面ゑびす”って言葉の響きがまた怖いよ!