西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

軍靴の響き

2016-06-12 19:31:41 | 反戦・平和
陸上自衛隊西部方面普通科連隊・通称テロ対策部隊が創設されたのは2002年。

この部隊は、北朝鮮に近く中国に睨みを利かせやすく、また離島を多く抱える長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に置かれた。

島嶼防衛を標榜するこの部隊には、佐世保の地は最適だったのだろう。

商店街に取り付けられた横断幕には自衛隊歓迎の文字が踊り、石を投げれば自衛隊に当たると言いわれるほど自衛隊関係者が多いこの街で、2002年、市制100周年記念行事の一環として「自衛隊パレード」が始まった。







最初は遠慮がちに国道を行進するだけだったが、2005年からは佐世保のメインストリート四ヶ町アーケード内で銃を担いでの行進となったのだ。今年は、四ヶ町アーケードの両脇は日の丸の旗を持った人であふれかえっている。すごい人だ。




今年は自衛隊退職者の会である「隊友会」や自衛隊員の子供を持つ「父兄会」の人たちが目立った。





「私たちは応援します」というこの幟は何を意味しているんだろうか?
自分の子供が戦地に行くのを応援するのか?
警備に当たっている自衛官たちの若いこと。我が家の息子よりもはるかに若い。20代そこそこではないだろうか。

こんな若い子を戦地に送りたくない。
こんな若い子に人を殺させたくない。
こんな若い子を戦死させたくない。

今年は寄港していたインド海軍の隊員もアメリカの第7艦隊の音楽隊も参加していた。










自衛隊の行進が始まったが、隊員の若いこと。そして女性隊員の多いこと。

この隊員たちはどんな気持ちで参加しているのだろうか?

私たちは大きな声で「武装パレード反対!戦争法反対!自衛官を戦地に送るな!」と叫んだが、拍手と歓声と日の丸の小旗にかき消されてしまった。



私たちの抗議への妨害行為も年々ひどくなってきている。




どんなことがあっても声を上げ続けなくては。

「国のために」この子たちを殺させてたまるか! 








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