西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

おおむね良性

2012-04-30 21:50:02 | 原発事故
福島県の新聞「福島民報」に以下のような記事が載っている。

しこり「おおむね良性」 甲状腺検査 18歳以下の県民健康調査 
 東京電力福島第一原発事故を受けた県の甲状腺検査で、3月末までに検査を終えた3万8114人のうち、「直ちに2次検査を要する」と判定された県民はいなかった。26日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で示した。
 
 警戒区域などに指定された13市町村の18歳以下を対象に検査しており、受診率は79.8%。直径5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、2時検査の対象となったのは186人だったが、検査している福島医大は「おおむね良性。通常の診療では想定内」とした。
 
 県は県外避難者が検査を受けられるよう、本県を除く46都道府県に検査実施機関を設ける。県内は福島医大以外にも検査拠点を整える。平成24年度は放射線量が比較的高かった12市町村の15万4894人を対象に検査する。
 対象市町村は次の通り。
 福島、二本松、本宮、大玉、桑折、天栄、国見、白河、西郷、泉崎、郡山、三春


この「おおむね良性」とは、どういうことなのだろうか?
「100%良性 」とか「完全に問題なし」だというならば、「よかった、子どもたちへの影響はそれほどない。」と安心しただろうが、「おおむね」というところに引っかかる。



検査を受けた38,114人のうち12,460人(35.3%)が、「5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞を認めた」

検査を受けた子どものうち、35%もの子どもに何らかの異常が見つかったのに、想定内ですまされるのだろうか?

一日も早く汚染されていない場所へ移れるよう国が動くべきではないのか。
東電を助けるような政策を打ち出すより、国民を、福島の子どもたちを助ける政策を打ち出すべきだ。

しかし、肥田舜太郎さんは岩上安身さんのインタビューに答えて「もう日本全国汚染されてしまっている」と話されていて、そのことにもショックを受ける。

肥田舜太郎氏インタビューがれき広域処理について(2012/4/12)


そうだろう、福島第一原発からはまだ放射能が出つづけていて、チェルノブイリのように石棺で覆われてもいないのだから…。


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2 コメント

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ショックでした。 (たかたん)
2012-05-02 23:29:46
家の娘もA2でした。
26年度からまた検査が始まるそうですが
それまで、検査をしなくていいと言う医者が
信用出来なくて信用出来なくて…
県内では独自に検査する事は県から妨害が入って出来ません。
秋田のお医者様が検査して下さるそうですが
数万円かかるらしく半年に一度となると…TOT

日本という国は、子供という宝よりもお金が大切なんだと解りました。
自分の子は自分で!!!と思っています。
もう、ぐずぐず言ってる場合じゃないです。(苦笑)
心配ですね (そぷん)
2012-05-03 16:04:04
まったく。

この国は大企業、お金儲けをしてくれる大企業が大事なんですよね。

国は、もっと子どもたちを大事にしなくてはいけません。もっと国民を大事にしなくてはいけません。そう思います。

>県内では独自に検査する事は県から妨害が入って出来ません。
このことにびっくりしています。
県民が心配するのは当然なのだから、何度でも無料で検査するのが当たり前じゃないですか?

本当に腹が立ちますよね。

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