西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

最後の法事

2012-07-15 20:19:30 | 日記
やっと終った。

父の13回忌と母の7回忌を、今日、済ませた。



昨日、千葉にいる兄が帰省し、近しい親族のみで法事を行ったのだ。

兄も70歳、私も64歳になった。

兄は数年前に大腸がんの手術を受け、元気になったものの、佐世保まで帰ってくるのも体力的に大変になってきた。

最後の15年ほどを両親と一緒に暮らし看取った私が、法事関係の一切を引き受けてきた。
このままの状態で、私がずっと続けてもいいと思ったのだが、兄は「長男だしそうもいかないから、、、。」と今回を最後に、位牌を千葉に移すことにしたのだ。

位牌は、父母、祖父母、そして24歳で戦死した叔父と3つある。

今日は、その全ての位牌をお寺に持って行き、お経を挙げてもらった。

私には、信仰心などまったく無いし、お経を上げることが供養だなどとは思っていないけれど、今まで親たちがやってきたことを捨てるという気にもならなかった。

いつも仏壇の中で、埃をかぶっていた3つの位牌は、きれいに磨かれてお寺へ運ばれ、読経をあげてもらい、そして終った。


来月から、千葉のお寺でお経を上げてもらうのだと兄が言う。

ふ~ん。

やっと、肩の荷が下りたような、ほっとした気持ちと、いままで気にも留めていなかった3つの位牌が無くなることが、何だかさびしいような…。