西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

里山の夏花

2012-07-10 20:54:05 | 石木ダム
「石木ダム」の付け替え道路工事が中断して、もう2年になる。

2010年3月24日に突然始まった道路工事は、里山の木を切り倒し、ユンボやブルドーザーの重機を入れ、道らしく地ならしされていった。

3月27日から、反対同盟と私たち支援者とで、フェンスで囲まれた工事現場の入り口に座り込んで、阻止行動をやった。

連日、弁当持参で夫と座り込みに通った。
4ヶ月後の7月23日から、この道路工事は中断され、現在に至っている。


国交省の有識者会議の意見を踏まえた国の対応方針は、事業継続だった。
しかし、この方針には「地元の理解を得る努力を希望する」との付帯意見がついた。

佐世保市長は、この付帯意見は「十分に話し合いをしなさいということ。」と議会で答弁したけれど、いつどういう風に動き出すかはわからない。

座り込みの最後の日、工事現場のガードマンさんは(4ヶ月も座り込みを続けたので、現場のガードマンさんとも親しくなったのだ。)ブルドーザーで固められた土の横から草花を掘り起こし持ち帰ってきた。

「せっかくの花々が、潰されてしまうので」と。

何種類もの里山の花々は可憐で、鮮やかで、見たとたん魅了されてしまった。

それで私も、分けていただいたのだ。

我が家の庭に、移し植えられたこれらの花が、今年は鮮やかに、可憐に咲いている。





本当は、石木の山に帰りたいのだろうけれど。