京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

第1回京大植物園観察会(2011.11.23)

2011年11月30日 17時15分33秒 | Weblog
 「京大植物園を考える会」の観察会が7月に100回を迎え、終了した。毎月の観察会は、テーマと講師を探すだけでも大変だったろうと思う。ご苦労様と云いたい。そこで再度立ち上げたのが私たちの「京大植物園観察会」である。年4回を目標にしている。第1回目は北部祭典企画として11月23日の祭日に催した。ガイドは自然観察指導員の小吹和男さん。参加者は地域の方を中心に約35名。
 イヌビワとイヌビワコバチの関係は面白い。イヌビワの実は小さい。その実の中に入るイヌビワコバチは1~2mmだそうだ。雄は実のなかにおり、雌は羽をもち飛ぶ。イヌビワは雌雄異株で、雄株の雌花(実)にイヌビワコバチの雌が入り卵を産む。するとその実は「虫えい」になる。雄株は冬にも実をつけているからすぐ分かるという。
 写真はナラ枯れを説明する小吹さん。小さな植物園にもナラ枯れが来た。10本近くが被害にあった。苔の絨毯だった所も、伐採後は草が生えて様相が一変した。2時間の観察会はゆっくりと園内をまわることが出来て好評だった。
 (ムカイノカッパ)