Jii-Jiiの日記

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「腐食の構造 著 森村誠一」を読んで

2018-01-17 09:15:50 | 書籍
グーグル検索【解説】 北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が航空自衛隊機と衝突し、墜落した。全員絶望が伝えられたが、なぜか雨村の遺体だけは見つからない。彼は国際原子力科学会議で「ウラン濃縮化の新しい方法」を発表することになっていたのだが…。その裏には、政治家と企業の利益追求のための恐ろしい罠があった!国家と企業の「腐蝕の構造」を鋭く描く社会派推理の傑作長編。

幼き時代の友達 一人は原子力科学の第一人者雨村征男、もう一人は大企業土器屋産業の御曹司土器屋貞彦、二人で北アルプスに登山中で土器屋がいたずらで道標の向きを変えたことで、登山中の名取冬子と一郎の義兄妹が遭難し、兄一郎は死亡と言う事故事件が発生します。

雨村が濃縮ウランの技術発明し、その技術成果を巨大商社・政治家・財界人の癒着・利権追求から起きる殺人、いわゆる社会の悪い面が露出され、研究成果の良い面が世間で活用されない発明者雨村の生涯は惨憺たるものでした。

雨村・土器屋・久美子・冬子・等々の登場人物が何気ない言動から悪い方に傾いていく状況は実社会の私たちも82歳にもなれば経験していますが、直面した時は不明でも、時がたち振り返って見ると簡単な自明のことと悟ります。