日盛りの道の上で

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村の人の死

2009-11-11 10:18:44 | インポート
 村の組み内の葬儀があるので、今日は一日仕事を休みました。

 私の村では葬式組というのがあって、その組の家に葬儀がある場合、葬儀の場所の準備や通夜の準備、会葬者の受付などを組の人間でやります、葬儀は多くの場合その人の家ですることが多いので、人手がかかるからです。

男は家の片付けや寺から借りてきた祭壇の準備、女のひとは手伝いに来てくれた人や親族の食事の準備などをやります、私も中年のおじさんなのですが、今日のメンバーの中では一番若手の方です。

 生まれたときからこの村に育ち、仕事の都合で15年ほど別の場所に暮らしましたが、今日葬儀があった人のことは良く覚えています、元気でこわいおじさんで、いたずらをやってはよく怒られていました。

 3年ほど前、このおじさんが足を折って入院したとき見舞いに行ったことがあります、それまで年が離れているせいもありますが親しく1対1で話をしたことはありませんでした。

 自分が戦争末期に海軍飛行兵学校にいたこと、戦地に配属される前に戦争が終わり生きながらえたこと、今回は不調法で怪我をしてしまい、畑が気になっていること、まだ結婚していない自分の長男のこと等。

 外は雨で暗い病室で、おじさんは退屈していたのか随分長い間話をしてくれました、おじさんは83歳で亡くなったのでその時は80歳くらいだったのでしょうか、小さいころの印象は元気で怖いおじさんだったのですが、その時は自分の親父のような親しみを感じると共に、重いものが心に残りました。

 おじさんは前日まで散歩をするくらい元気で、朝起きてこないので家族が見に行ったら容態がおかしかったそうで、病院に運ばれたときには既に亡くなっていたそうです。

 私が死ぬまで、あと何人の死を見るのでしょうか、今日は雨が降りそうな暗い雲の下に肌寒い風が強くふいています。

 
 
 

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