日盛りの道の上で

日々の日記と家族のこと、仕事と趣味、雑感少々

酔っ払いの居場所

2011-08-25 18:57:44 | インポート
騒がしい居酒屋や、こじゃれたバーなどには行きたくない、下手なカラオケが響くスナックや気取ったショットバーなど論外だ、酔いつぶれたオヤジが路地の脇にころがっている場所で灯台のような赤提灯をともした一杯飲み屋で酒を飲みたい。

昔美人だったバーさんがさりげなく酒を足してくれるような、分相応な場所で酒を飲みたい。

ぜんぜん話は違うが、人生において本当に大切なことはだれも教えてくれない。

以上


TVという愚民養成機について

2011-08-25 09:43:58 | インポート
昨日から島田なんとかというテレビ司会者の引退ニュースばかり、その間にリビアではトリポリが反政府勢力に制圧されてカダフィは地下にもぐり、尖閣諸島では中国の船が領海侵犯をし、日本の国債はランクを下げられてもうすぐやめる総理は「残念です」とまるで他人事のようなコメントを出し、次の総理がだれになるかで永田町は百鬼夜行の祭状態。

小学校から始まり大学で終わる(私は大学へは行ってないが)日本の教育システムだが、では大学を出た後の生き方を教えてくれるのは、まだ長い道のりを残す人生の羅針盤となるのは何なのか。

本かもしれない、Webかもしれない、親や友人や先輩かもしれない、しかしこれらは自分から探してみなければ見つからない、その点TVはスイッチさえ入れれば世界のニュースから芸能情報から、三面記事的ゴシップから、プロスポーツの緊迫した画面から、何が面白いのかわけがわからんバラエティやら、ダラダラ流し込んでくれる、だから最も楽な情報収集機であり、ひまつぶし機でもある。

だけど、この頃極端にテレビを見る時間が少なくなった、有用な情報が少ないからである、どうでもいいこと(先に挙げた島田なにがしの件のように)はどうでもいいのである、視聴者は番組制作者が思っているほどバカではないし、見るべき番組がないから、少しましな方へチャンネルを移すのであって、視聴率が高いからと言ってその番組をすべて肯定しているわけではない。

前言を少し訂正する、「視聴者はばかではないが、TVによってだんだんばかにされていく」

以上












夏が行く

2011-08-22 17:30:26 | インポート
この数年、7月のおじさんキャンプに始まり8月下旬のママチャリレースで私の夏は終りになる。

8月20日、深いガスと時折スコールのように降る雨のダブルパンチに見舞われた2011ママチャリワールドグランプリinオートポリス、涼しいどころか肌寒さを感じるコンディションのなか、200台近いママチャリが全速力でホームスタンド前の直線を駆け抜けていく。

もう4回目の参加だが、コースに立つと50代のおっさんでもやっぱり胸がときめく、九州各地から(ひょっとしたら九州外からも?)この真夏の意味のない修業めいたレースに参加する人たちに連帯の気持ちを持つ。

4時間のレース時間の間、天気は最悪だったが、心地よい疲れと、いつの間にか軽くなった心を抱えて帰ってきた。

また、来年も参加できますように。


失礼ですが・・・

2011-08-15 16:45:34 | インポート
本屋大賞1位ということで、図書館に還ってくるのを待ち構えて借りて読んだ「なぞ解きはディナー・・・・・」、大外れでした、どこがいいのか全然わかりません、「自分で金出して買わなくてよかった」というのが感想です。

以前、”本屋大賞に外れはない”とブログで書いた私としては全く残念です、「失礼ですが、全国の本屋さんの目はふしあなでございますか?」。

で、口直しではないのですが本当の文章を読みたくなってアマゾンでぽちっと購入したのが、石牟礼道子「苦界浄土」。

御存知の方も多いと思いますが、昭和30年代に原因が究明され、企業活動による健康被害いわゆる公害の原点となった、有機水銀中毒病(水俣病)を、長い年月をかけ患者さん、関係者に取材しまとめたルポルタージュ文学です。

物語に似た作者の風景描写、患者の話を挿入するときに多用される芦北・水俣地方の方言が音楽のように調和し、九州南部の漁業を中心とした田舎の町の暮らしをいきいきと想像させます。

作品の初出は1969年、40年以上前の作品ですが、いい作品は残ります、紙としてではなく、心に・・・。