昨日のNHK「クローズアップ現代」で三浦雄一郎さんのエベレスト登頂について放送していた。
若いころから鍛えてきた肉体とはいえ、80歳でのエベレスト登頂を達成するために必死でトレーニングを行う三浦さんの映像を見て涙が出そうになった。
比べるまでもないが50代も中盤を過ぎ、子どもたちも何とか独立して、会社員生活のゴールが見えだした自分にとって、このごろの「終わった感」は切実なものだったし、「見るべき程のことは見た」的な斜め上のさとり感もあった。
じゃあこれからどこへ行くのか、死ぬまで何をするのか、海外旅行で風光明美な土地をめぐり、おいしいものを食べ、ゆるゆると家庭菜園などをしながら、地域のサークル活動などへも顔を出し、おだやかな老後を送ればいいのか、それで満足なのか。
それが悪いとは言わないが、今の私の顔とこの三浦さんの日焼けした顔を比べたら、飼いネコと野生のライオンくらい違うなと思った、無駄に無難に年を重ねただけの人間にはない迫力、強烈な目標を持って、実際にそこに向け進んでいる人間の魅力。
及ばずながらでも、三浦さんのように生きたい、よりよく生きたいと切実に思った。
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