日盛りの道の上で

日々の日記と家族のこと、仕事と趣味、雑感少々

田植えの後考えたこと

2013-06-24 10:42:23 | インポート
 昨日田植えが終わった、手伝ってくれていた息子たちもいなくなり、85歳になった私の母と2人で地味にゆっくり田植え機で植えた。

 母がいるから何とか田んぼだけは作っているけど、老齢でいつまで百姓ができるか分からないし、農業機械だってこれくらいの規模で買い替えてもペイできないし、多分10年後は農業はやってないような気がする。

 私の村では農業専業でやっているのはせいぜい母世代の10歳下くらいまでだから、同じようにあと10年後には村で農業をやっている人はいないかもしれない。

 あと10年後、医療技術や経済規模の進歩や発展で世界の人口はこれからますます増えて行くだろう、生きるためには食料が必要だ、地球規模で食糧の増産を考えなくてはならないときに、日本での食料の作り手は年ごとに少なくなっていく、いくら金があっても食料が無ければ買えないのだよ。

 日本政府よ、このことについて真剣に、早急に考えてほしい、間に合うかどうか分からないが、近い将来国民が飢えることが無いように、将来の食料の作り手たちはいないわけではない、作っても生活ができないからあきらめているだけなのだよ。

 日本政府よ・・・

よりよく生きることへの執着

2013-06-11 11:54:01 | インポート
 昨日のNHK「クローズアップ現代」で三浦雄一郎さんのエベレスト登頂について放送していた。

 若いころから鍛えてきた肉体とはいえ、80歳でのエベレスト登頂を達成するために必死でトレーニングを行う三浦さんの映像を見て涙が出そうになった。

 比べるまでもないが50代も中盤を過ぎ、子どもたちも何とか独立して、会社員生活のゴールが見えだした自分にとって、このごろの「終わった感」は切実なものだったし、「見るべき程のことは見た」的な斜め上のさとり感もあった。

 じゃあこれからどこへ行くのか、死ぬまで何をするのか、海外旅行で風光明美な土地をめぐり、おいしいものを食べ、ゆるゆると家庭菜園などをしながら、地域のサークル活動などへも顔を出し、おだやかな老後を送ればいいのか、それで満足なのか。  

 それが悪いとは言わないが、今の私の顔とこの三浦さんの日焼けした顔を比べたら、飼いネコと野生のライオンくらい違うなと思った、無駄に無難に年を重ねただけの人間にはない迫力、強烈な目標を持って、実際にそこに向け進んでいる人間の魅力。

 及ばずながらでも、三浦さんのように生きたい、よりよく生きたいと切実に思った。