日盛りの道の上で

日々の日記と家族のこと、仕事と趣味、雑感少々

世の中、そんなにいいことばかりではない

2013-04-30 17:24:40 | インポート
 久しぶりに本屋をうろついていたら、辺見庸さんの「水の透視画法」単行本があった、何年か前私の住んでいる地方新聞に週一くらいで連載されていたシリーズで、当時もその視点に感心しながら読んでいたものだ。

 町の図書館には多分入らないだろうし、この手の本は借りて読むものではないと思うので、買った。

 今年ハードカバーの本を買うのは先にブログに書いた「色彩を持たない・・・」に続いて2冊目だ、先の本は期待外れ(私的に・・・)だったのだが、これは新聞で読んでいるので外れることは無い、 さっそく家に帰って本を広げると、読んでいないものも結構ありそうで嬉しい。

 ジャーナリストの習性なのか、辺見さんのエッセイでの視点はとてつもなく鋭い、論点となる日常の一瞬を見事に切りだすのだが、感心するのはそのシーンにごく自然な悲しさ、別の言葉でいえば情感を醸し出すことができるところだ。

 ここは辺見さんの小説家としての一面を垣間見るところだし、「もの食う人々」に通じる社会に対する皮肉感、底辺感に圧倒される。

 人生の折り返し点をとうに過ぎて、おっさんか、じーさんしか呼ばれることが無い初老の男の独り言として、私はこの本をこれから何回も読み返すのだろう、「世の中、そんなにいいことばかりではない」と自戒をこめてつぶやきながら。

時代が変わっている

2013-04-24 10:37:28 | インポート
 タブレットが欲しいけど、2台持ちはもったいないのでスマホでは画面が最大のDocomoのL-06Dを買ったのだが、このごろのキャンペーンにつられファーウェイのDtabをぽちっとしてしまった・・・これが前々回までのお話し。

 で、来ました。10インチでノートPCのディスプレイ部分くらいしか厚みがない(そのとおりだから当たり前か)タブレット、店で見たアップルのiPad(左写真)ほどではないが、てかてかきらきらでダイコンくらいは切れそうなアルミのエッジが素敵なDtab!

 早速充電して、と思ったら45%くらい充電してあって初期動作の確認くらいはできそうなので、ぬるぬると・・・

 
 dマーケット用に画面が作ってあるのでなんかうざいが(そのうちランチャーで画面かえよ )、クアッドコアでサクサク動くし、画面もそれなりに綺麗だし、まあ、初めてのタブレットなので他の製品と比較できないけど、全く不満は無い。

 14インチのノートパソコンでWin7が立ちあがるまでインスタントコーヒー1杯くらい作る時間があるのと比べると、約3秒でインターネットを始められるタブレット、詳細を読むのにいちいちピンチアウトしてスクロール必須のスマホより見やすく、明るく、でかい画面、こっこっこーれは最強の情報端末だわ。

 思えば真っ暗な画面でDosのコマンドをマニュアルを見ながら人差し指で入力していた時代はほんの30年ほど前なのに、いま、この時代のWebの隆盛を誰が想像しただろう。

 寝っ転がってタブレットを弄びながら、次は何が来るのだろうとまじめに想像するとやっぱりグーグルグラスかi-ウォッチか、そっちのウェアラブル系に向かうのだろうな・・・、どちらにしろしばらくはタブレットとスマホの時代が続くのは間違いないと思うけど・・・

  

なんか、ちょっと変わった?

2013-04-15 12:00:46 | インポート
 村上春樹ファンを名乗るなら、むしろ彼の短編を抑えておいた方がいいと思う。彼の作品で何が好きか聞かれて「ノルウェイの森」などと答えようものなら、ホントの春樹ファンはそこでさりげなく話題を変える、心の中で「やれやれ・・・」とつぶやきながら。

 で、発売前から増版したという「色彩を持たない・・・  」がアマゾンで予約していたのでちゃんと12日に届いた、土日が忙しかったのでまだ半分ほどしか読んでないが、なんか、ちょっと変わった?

 彼の長編と言えばハルキワールドと言われるくらい、入り込みやすい文章表現と、それにつられて入ると、とてつもなく難解な世界になっていて、そこで読者のイマジネーションを自在にあやつる衒学的な物語が展開されるというのが私の印象なのだが、今回はちょっとちがう気がするのだ。

 なんか輪郭がはっきりしているし、はかなさと透明感がないような気がする、いうなれば主人公が大人になって地に足がついているような感じ。

 冒頭に書いたように村上春樹については私は短編が素晴らしいと思っているのだが、今回の作品は短編の骨組みに肉付けしたような、まあ最後まで読んでみないとわからないのだがこれはこれで一つの転機となる作品では。



どきどきする価値

2013-04-07 15:29:53 | インポート
ドコモのdtabが欲しくてdビデオに加入した、割引価格で提供の条件としてdビデオに6カ月入会となっていたからだ、dtabはまだ来ないがドコモのHPで契約ボタンを押してから1分もたたないうちにdビデオ視聴アプリが私のスマホにプッシュで送られてきた。

コンテンツを見てみるとなかなか充実している、これで月額525円で見放題なのだから割といいかも、既定の6カ月を過ぎてもしばらくは続けていいかなと思えた。

それにしても、貸しビデオ屋で1本300円を払って借りていたのはいつの頃だったか、そう昔ではないような気がする。

音楽、漫画、映画、小説・・・あらゆる形のないものがディジタル化されサーバ上に置かれ、光回線をとおしていつでも視聴できること、便利なのだがどきどきする楽しみが減った、と嘆くのはぜいたくなんだろうなあ。




イメージの凋落

2013-04-02 11:39:46 | インポート
 3代目のプ〇ウスが出た時欲しかった、同クラスの他の車と比べて割高だったが、初代からのイメージ「環境に配慮してます」的な匂いが付いていれば割高感は帳消しになると思ったし、他の車にはない優しげな車体色の展開も好きだった。

 3代目のプ〇ウスは予想通りヒットし、売上台数はカ〇ーラを超える程になったが、その頃から欲しくなくなった、売れている車には乗りたくないという天の邪鬼的な性格もあるが、自転車に乗っている私の目からプ〇ウスドライバーのマナーの悪さが目立つようになったからだ。

 ウインカーをぎりぎりまで出さない、夕方暗くなるまでランプを点けない、歩道をふさいで自転車や歩行者を通行止めにしても悪びれることが無い。

 以前はプ〇ウスならしなかったような自己中な運転が、他の車種に比べてかえって多くなったような気がする、反論を承知で言えばいわゆる「単なるけちな小金持ち」が燃費の良さと、いままでのエコイメージ=社会的ななんとなく環境に気を使ってます評価、で買っているのだろう。

 せっかくト〇タさんが作り上げてきたクリーンでエコなイメージが崩れ始めている、車に限らずなんでも数が出て世間に浸透するとマイナスイメージでしか見れないのは私だけではないはず。