日盛りの道の上で

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運命の女神とすれ違うとき

2010-11-02 12:22:56 | インポート
大学を卒業して2年近くフリーターだった長男の就職が決まりました。

「この不況のなか、しかも九州の田舎の県で安定した仕事にありつけるのか。」一流大学卒でも、何かの能力に恵まれたわけでもなく、ごく普通の若者である彼は常にこの先の見えない不安と闘ってきたはずです。

いくつもの会社に履歴書を送り、あるときは書類選考で断られ、一次試験で落ち、面接で落とされ、徐々に削られていく自己のアイデンティティと自信、そのことに対する焦り。

ある日、新聞に出ていた小さな「社員募集」の記事を見て、いつものように応募書類を送り・・・、それから約1カ月半、書類選考、一次試験、面接、適性検査を経て合格の最終通知が来ました。

思えばあの新聞の記事が長男にとって運命の女神だったのかもしれません、路上をごく普通の顔をしてすれ違い、何かを思って振り向いても、もうそこにはいない。

思えば誰も、そんな瞬間があったことを思い出すのではないでしょうか、そうしてそんな瞬間に気づくのは自分が何かを求め続けているときではないでしょうか。

50歳を過ぎて青臭いようですが、真摯に求めて歩き続けていれば、目的地ではないかもしれないが、どこかここよりましな場所に行きつくことができるのではないか。と思った次第です。



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