河井克行の本質

　元法務大臣の河井克行は、選挙買収事件の控訴を取り下げ、実刑が確定した。この事件の本質を考えてみた。自民党の溝手顕正氏が現職だったころに安部晋三を「もう終わった人」と批判しているという情報が安倍晋三の耳にはいり、本人を含め、党の幹部たちが「落選させろ」といきりたったと言われる。そして、克行に金をバラまかせたのが筋だ。その金は、克行本人は否定しているが、自民党から渡された資金で、なんと1億5千万円であったことが伺われる。自民党公認であった溝手陣営への資金は、その10分の1、1500万円だったから、これを比較するとおかしな金額の差である。その結果、「・・作戦」は成功した。克行の妻案里氏が当選し、溝手氏は落選した。
　その後、河井案里陣営の公職選挙法違反が、次々と明らかになったことはご存じのとおりである。この経緯を考えて見ると、首謀者は安部晋三を含めた自民党幹部達であることは容易に想像がつく。しきかし、真実は明らかにされないままに結審した。金を配った張本人の克行と案里の両被告は、単純に・・・・ら幹部に利用されたに過ぎないはずなのにである。その2人が有罪判決を受けても、自民党幹部らは買収資金の出処について無関係を装っている。そして、克行が罪を認め服役の道を選んだ。その真相は闇の中のままである。首謀者らと密約があったのではなかろうか。このまま、この事件の本質がわからないままに、世の中に埋没されてしまうのか。検察はもとより野党議員達に奮起を促したい。真実はひとつなのだから。おかしいなのだから。

どうなる、31日投票の衆議選

　衆議院選挙は、10月31日の投開票である。私は野党がなんとか議席を増やすだろうと考える。岸田総理の安倍・菅継承路線となったこの時期において、自民党は確実に50議席は減らすだろうか。もし、菅前首相がそのまま居座って選挙に挑んていたら、散々たる結果であろう。そんなことを考えると、傷は浅いのかもしれない。しかし、昨今の岸田総理の言葉を聞くにつけ、具体性がなく、常に先延ばしの論陣で張っていることに不安を覚える。誰よりも聞く耳を持つというが、むしろ優柔不断であることをあからさまにしているのではないかと勘繰る。独自色なく、踏襲に終始している。今回の党人事や閣僚人事をみても、良くわからない陣容である。投票まで１週間を聞くつた今、岸田総理は何を訴え、これから国をどのような方向にもっていくのか。わからない。自民は大敗する。そして維新などの中道が伸びると私は予想する。

ベトナムよりの出稼ぎ者に唖然

ベトナム人技能実習生、特定活動者のサポートをして数年が経過する。政府の労働力確保の一環として、日本の技術を伝えるとの大義で外国人を受入する日本中小企業が多い。私はその中で法的の意味で正しいサポート役を行っている。国別ではベトナム人が圧倒している。受入企業に対し、外国人の適正な扱いをお願いし、彼らのために種々の支援を行ってもいる。でも彼らには日本人的な意味の感謝とか、貢献とか、遠慮とか、借りとかの感情がないのである。就労の過程では、日本文化を教えてあげることも必要なサポートとされているが、彼らは兎に角、金になればよいのである。そんな日本的文化を知る由もない、そして必要ないのである。最近、サポートの使命感は薄れ、やる気が失せているのは私ばかりでないような気がする。外国人の受入について、日本国政府も考える時期にきているような気がする。

岸田自民総裁に期待

10月２3日現在、岸田氏は総理になっていない。自民党総裁だ。メディアによりば安部・麻生傀儡政権という。本当にそうなんだろうか。役員人事を見る限り、そうした気配がないわけでもない。でも、重要な幹事長・官房長官ポストがなんとなく安倍元総理の周辺者というよりも遠い関係者が就いたように思える。明日日曜日には閣僚の面々が明らかになるだろう。思うに岸田総裁は、安部後継と言われながら、そでにされた経緯を持つ。まして、派閥の溝口参議員の選挙で河合夫婦により潰された苦い選挙戦がある。岸田総裁の本心には、安部元総理に対する憎しみが宿っているように思えてならない。閣僚人事が見ものだ。徐々に安部と麻生外しが進んでいくとみるが、どうか。