言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

露鵬

2006-07-16 19:33:53 | 出来事
昨日の大相撲名古屋場所、めずらしい事件があった。
千代大海対露鵬の一戦。押し出した千代大海も勢い余って土俵下へ。
そこで両者が激しくにらみ合い、千代大海が露鵬に向かって何かを口走った。それに対して露鵬も言い返す。
お互い睨んだまま土俵に上がったが、露鵬は礼をせずに土俵を降りた。
顔を張られただけで千代大海があんなに激怒することは無いと思うのだが…取り組み以前にふたりに何かあったのか?
もう何十年も相撲を観ているが、こんな事は初めてだ。

前にも書いたが相撲はK-1やプライドのような格闘技ではない。武道なのである。
礼に始まり礼に終わり、相手に尊敬の念を持って戦う、日本の素晴らしい文化である。
いくら露鵬が外国人で、まだ経験不足であったとしても、そこは師匠がきっちり教えなくてはならない。

最近では「土俵に上がったら相手を殺すつもりで取っている」と話す力士もいるという。
なんとも情けない話である。稽古をつけてもらった先輩力士に本場所で勝つことを「恩返し」ということは前にも書いたが、相撲独特の「戦いの美学」を守っていって欲しいものだ。

当の露鵬は、取り組み後、風呂場でも荒れガラスを割り、待ち構えた報道陣にもケガを負わせた。
その処分として今日から3日間の出場停止となった。本人は深く反省してると言う。

再出場したら、今まで以上に露鵬らしい豪快な相撲を取って、その後素晴らしい「礼」をして欲しい。