馬頭琴という楽器を選ぶのが難しいのは、見た目・音質音量と価格に関係性が薄いからである。ヤマハの
ギターなら、価格に相応した材料が使われ、音質・音量も価格相応に鳴る。内モンゴル製の馬頭琴を3本
持っていて、3本とも呼和浩特の布和工房製だ。2001年製の初期の試作品と思われる2号は、馬頭の
細工は稚拙でネックが太く重いが、柔らかい音質と音量は群を抜いており、メインで使っている。点数を
付けるなら・・・120点である。下駒をビオラ用の駒に変え、糸巻きはゴトーのエレキベースペグ流用
2003年にボラグ先生に献上された(と思われる)楽器は、ネックもボディも杢の入った高級な素材が
吟味されていて、オールドのレスポールの様な貫禄だが、音的な点数では・・・80点だ。鑑賞なら最高
2010年頃に作られたと推定される3本目は、工房の弟子が作ったと推定される、たぶん現地の価格が
3万円くらいの普及品だが、あれこれ弄ったら・・・とても良く鳴る楽器に変貌した。点数を付けるなら
・・・100点合格。この楽器のボディ向かって右側の、下駒の載っている位置がひび割れた。向かって
右隣にはバスバーが裏側から貼られていて、表板的には圧力の掛かる部分ではある。アプローチが難しい
このヒビの修理に関して、池ノ上の兄貴を尋ねた。1976年芸術祭野外ステージで、 PA をお願いして
以来の知り合いである。ネックを抜いた穴からアプローチして、板の表から押して傷口を開いて、傷口に
注射器で接着剤を流し込み、クランプで固定する。圧力の掛かる部分なので、裏側から何かを貼って補強
した方が良いだろう・・・との返答だった。問題は・・・誰が作業するかだ。内モンゴル製の馬頭琴では
表・裏板を剥がすのが相当面倒で、大型の電動鋸で切りたい程だ。引越し後に、恵比寿様にお願いするか
馬頭琴のネックはボディの内側で、繋いである。万が一馬頭琴を倒した際に、この部分の接着が剥がれて
ネックにダメージを与えない工夫だと聞いたが、そんな大事故よりもここの膠が劣化してネックがお辞儀
してしまうトラブルの方が多い。ネックを抜こうとしたら、なかなか抜けず・・・往生した。この木部は
ボディ下端の穴に向かって、細くなっているのが普通なのだが、太いまま下端まで成形されている。梅雨
時の湿気の影響なのか? 膨張し抜くのが大変なので、ボディとの接合部以外を少し削らねば。ネックと
ボディの接合部の密着性を高める為、黒檀の薄板を貼った。ビオラ用のフランス・オーベル製の駒を成形
して、いちばんよく鳴る駒をセッティングしてある。糸巻きも真鍮製のオリジナルから、ゴトーのエレキ
ベース用のペグに交換済で、とてもスムーズに回るのだ。80点の馬頭琴が100点になった実例である
雲が割れ覗く青空、無風で蒸し息苦しい、気温21〜29℃。 午後2時の気温28.6℃、湿度は65%
新装のユニディで、エアコン・換気扇・シーリングライト・ガステーブルの購入。月曜のガスの開栓立ち
会い時に、配送の段取り。エアコンの取り付けは、工事業者の連絡待ち。夕方に廃棄パソコンを、飛脚に
託す予定。後は、風防号の処分と引越し業者の見積もりだな。その前に、廃棄予定の現状では粗大ゴミの
大型のゴミ箱をぶった斬って、行政の50センチ以内というルールに従ってプラごみ化せねばならないか
(2・174)36.1℃(79〜122)
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