馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

謎の魂柱立て・・・どうやって 適正な位置で 離すのか?

2024-01-30 13:05:07 | 魂柱を立てる

弦楽器の魂柱を立てるには「魂柱立て」という、一方が魂柱を刺す為の刃が付いて、他方は魂柱の位置を

調整する蛙の足の様な花びら形状になっている、平たく細長い金属の道具を使用する。細長い金属部分を

適切に曲げて作業しやすい角度に調整するのだ。が、刃の部分を魂柱に刺して固定する工程は結構難しい

ので、細めの丸棒の先端に裁縫用の針を取り付けた道具を自作して使用している事は、以前に書いた筈だ

縫い針の先端に魂柱を刺して立てたい位置まで差し込んで、普通の魂柱立ての花びらの隙間に魂柱を引っ

掛けて、押したり引いたりして、垂直に立てたり意図した位置に魂柱を移動させる。まあ、よほど器用な

方以外はお薦めしない。狭い F 字の穴から差し込んで行うデリケートな作業なので、F 字穴を傷つけたり

魂柱を移動させようとして不用意に表板に圧力を加えると、表板を破損させる可能性がある・・・からだ

馬頭琴関係者から以前これが使いやすいと、新種の魂柱立ての事を聞いた様な気がする・・・朧げな記憶

サウンド・ポスト・セッター・・・だ。下側の金属板に魂柱を挟んで、上の棒で立てる位置の確認をする

ようだ。が、どうやって魂柱を離すのか? 説明もされておらず、構造的にも不明である。実際に使って

みた方の記事を読んだのだが、「どうやって魂柱が金属部分から離れたのかは判らない」と書かれていた

推測するに、適正に長さが調整された魂柱が、定位置に収まってしっかりと表板と裏板に挟まると、その

抵抗で外れるような気がする。そうであれば、「適正な長さの魂柱にだけ有効」となってしまいそうだな

新作したり、好みの音の良い位置に魂柱を移動させて調整するような場合だと、使えないような気がする

馬頭琴の魂柱が倒れる原因は、乾燥したモンゴルから夏の湿度の高い日本に持ち帰って、ボディが湿度で

膨らんで魂柱の長さが不足するのだ。で、少し長めの魂柱を新作して立て直す。後は、馬頭琴を倒したり

すると呆気なく倒れたりするが。ちょっと使ってみたい気もするが、無駄になってしまいそうな気もする

地平に雲が滲む晴れ空、心地よい北のそよ風、気温2〜13℃。 午後1時の気温11.6℃、湿度31%

(11・168)36.1℃(75〜126)

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