馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

魂柱を立てる 魂柱立て+自作ニードル

2019-06-30 13:28:16 | 馬頭琴工房のお仕事
魂柱を立てる際の、ボディ内部の作業が見えるように、表板を剥離した馬頭琴での、イメージ画像である
実際には、これらの作業を表板の F字穴から、工具類を差し込んで行う。誤解の無きよう、お願いしたい

馬頭琴の魂柱の位置は、下駒の左端から、下に1㎝、真ん中寄りに1㎝、というのが標準なセッティング
下駒の真下が、良い場合もあるが。魂柱の木目は、馬頭琴の上下方向に対して、左右方向に、直角にする

金属棒の先端に、木綿針を固定した自作ニードルで、立てる位置に差し込む。本来なら、魂柱立てで行う
が、なかなかに難しいのだ。このニードルは、ボディ内から倒れて転がった魂柱を、拾う際にも重宝する

前回紹介した、新型の魂柱立ては、なかなか便利そうだ。で、大まかな位置に魂柱が立ったら、調整する
この時に使用するのが、魂柱立ての花びら様の部分。先端側で押し、手元側で引いて、魂柱の位置を調整

かなり力がいるが、表板に手で圧力を掛けては駄目だ。F 字穴の縁に工具を当て、テコにするのもご法度
十中八九、表板を割る憂き目にあう。一般の方は、馴染みのバイオリン工房を見つけて、お任せが無難だ



斑らな雲から、時折り水滴降臨。風は無く、気温20〜31℃。午後1時の気温23℃、湿度は95%だ
梅雨前線が北上、本州に掛かって、ようやく梅雨本番の天気図が出現した。よって昨日、沖縄が梅雨明け
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