馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

百害あって一利無し・・・「練習の様なもの」 では無く 「正しい練習」を

2024-09-13 15:15:57 | 馬頭琴の基礎知識
生徒の意識や感覚がお休みしたままだなあと、夏休み明けの馬頭琴レッスンで感じた。練習には「正しい
練習」と「練習の様なもの」・・・2種類がある。教わった事・注意すべき事を、何となく再現して練習
していると、自身は思い込んでいるが、実際には何も再現しておらず、時間の無駄どころか悪い癖を繰り
返して身に付けてしまっている。こんな練習の様なものは、百害あって一利無し、自己満足は満たされる
が、元のニュートラルな状況に戻すだけでも、相当な意識と時間を必要とする。たとえ5分間でも、弓の
毛に加える薬指の微妙な力加減だとかに、全神経を研ぎ澄ませ集中して研鑽すれば、いつかは美しい音を
奏でる事が可能となる。レッスンを始めた頃から今までに、何を言われたのか? のひとつひとつを思い
出し、「練習の様なもの」では無く、「正しい練習」の積み重ねを。薄い紙を1枚づつ重ねる様な感覚で

今年の冬の演奏の為に新調した、カールソンのコントラバス用の松脂である。弦への食い付きが大変良い
松脂で、馬頭琴でもガツ〜ンとした音が出せるが、この効果が長続きしない。コントラバス奏者によれば
この松脂の賞味期限は3ヶ月とか。良い状態だと松脂を塗る際に、弓の毛と松脂が接すると「ねちゃっ」
とした感触があるが、3ヶ月を過ぎると「ねちゃっ」が希薄になってしまう。なので、2ミリ程度表面を
削ってやると、この「ねちゃっ」感が復活する。これで本番で演奏するには心許ないが・・・練習なら可

削るのに使用したペティナイフは、18歳で上京した際に母親が持たせたもので、50年目を迎えたのだ
当時はもう少し長さがあり反りもあったと思うが、好みで片刄にして50年研ぎ続けた結果・・・こんな
形状になった。ステンレスの安物のペティナイフだが、時々研いでやれば・・・業物の切れ味を維持する



夏雲が浮く晴れ空、 蒸し暑い強めの南風、気温26〜34℃。午後3時の気温33.4℃、湿度61%                                   
(2・152)36.2℃(70〜114)
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