一日一訓(11日 最大の敵は心であり、最強の味方も心である)
「最大の敵は心であり、
最強の味方も心である」
世界長者番付で、
六年連続トップに君臨したビル・ゲイツ氏が、
浮沈の激しいコンピューター業界で
躍進を続ける。
仏教で「慢」(自惚れ)は、
大変恐ろしい心として強く戒められている。
それまで慎重を期し、うまくいっていたことが、
ちょっとした慢心を原因に崩れる場合も往々にしてある。
若くしてアメリカン・ドリームを実現させた、
マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏は、
いかに努力しているのだろうか。
コンピューターのソフトウェア開発企業、
「マイクロソフト」を設立してから二十数年、
「MS―DOS」から「ウィンドウズ7」まで、
業界のシェアを独占し続けている。
「もっと心配しろ」
彼が、社員によく口にする言葉である。
市場の売れ行き動向、人々の思考の変化、
他社の動き、現在流通しているソフトの抱える課題など、
様々な面で気を配り、隠れた欠点を見つけ出し、
万全を期せ、ということだ。
コンピューター業界は下克上の世界だ。
勝ち上がってきたゲイツ氏本人が、
それを一番自覚している。
1985年に発表された「ウィンドウズ」は、
「マッキントッシュの出来の悪い亜流」
と酷評された。
当時は、多くのメーカーが、
OS(基本ソフト)造りに力を入れていた時代である。
その中で、マイクロソフトとアップルを除く企業は、
困難な開発に音を上げて、次々に戦線離脱していった。
しかし、ゲイツ氏はあきらめなかった。
他のメーカーがウィンドウズ用のワープロや
表計算ソフトの開発に苦戦している中、
マイクロソフトは自社製の「ワード」(ワープロソフト)、
「エクセル」(表計算ソフト)を開発し、
さらにウィンドウズの品質改良に力を入れた。
他社の製品のどこがよいのか、
綿密な研究も怠らなかった。
ライバル会社のソフトの長所を調べ、
取り入れて独特の機能を付加し、
市場へと出していく昼夜不断の努力が、
現在も続いている。
かくて、不評だったウィンドウズは
改版を重ねるごとに弱点を克服し、
「ウィンドウズ3・1」
「ウィンドウズ95」で世界を制覇したのである。
これから、大事をなそうとしている人にとって
成功という名の壁は大きい。
また、進んで行く途上で、
いろいろな甘い罠が待ち受けているだろう。
「最大の敵は心であり、最強の味方も心である」
と言われるように、自らの運命を善くするも、
悪くするも、己の心次第なのだ。
仏教の根幹である因果の道理を信じ、
よい行いをすれば、
必ずやった人の徳となって返ってくる。
悪業を重ねれば、
一時はその場をやりすごすことができても、
いずれとてつもない悪果が襲うに違いない。
順境だからといって、
そこに甘んじてとどまっていれば、
必ず、手痛いしっぺ返しを食らう。
逆境で出口が見えぬように思えていても絶えず、
種まきに徹すれば、大逆転のドラマが待っている。
げに恐ろしきは、これでいいのだという慢心だ。
人生の大勝利者になるカギは、
どれだけ汗を流し、努力を継続するか否かにある。
「最大の敵は心であり、
最強の味方も心である」
世界長者番付で、
六年連続トップに君臨したビル・ゲイツ氏が、
浮沈の激しいコンピューター業界で
躍進を続ける。
仏教で「慢」(自惚れ)は、
大変恐ろしい心として強く戒められている。
それまで慎重を期し、うまくいっていたことが、
ちょっとした慢心を原因に崩れる場合も往々にしてある。
若くしてアメリカン・ドリームを実現させた、
マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏は、
いかに努力しているのだろうか。
コンピューターのソフトウェア開発企業、
「マイクロソフト」を設立してから二十数年、
「MS―DOS」から「ウィンドウズ7」まで、
業界のシェアを独占し続けている。
「もっと心配しろ」
彼が、社員によく口にする言葉である。
市場の売れ行き動向、人々の思考の変化、
他社の動き、現在流通しているソフトの抱える課題など、
様々な面で気を配り、隠れた欠点を見つけ出し、
万全を期せ、ということだ。
コンピューター業界は下克上の世界だ。
勝ち上がってきたゲイツ氏本人が、
それを一番自覚している。
1985年に発表された「ウィンドウズ」は、
「マッキントッシュの出来の悪い亜流」
と酷評された。
当時は、多くのメーカーが、
OS(基本ソフト)造りに力を入れていた時代である。
その中で、マイクロソフトとアップルを除く企業は、
困難な開発に音を上げて、次々に戦線離脱していった。
しかし、ゲイツ氏はあきらめなかった。
他のメーカーがウィンドウズ用のワープロや
表計算ソフトの開発に苦戦している中、
マイクロソフトは自社製の「ワード」(ワープロソフト)、
「エクセル」(表計算ソフト)を開発し、
さらにウィンドウズの品質改良に力を入れた。
他社の製品のどこがよいのか、
綿密な研究も怠らなかった。
ライバル会社のソフトの長所を調べ、
取り入れて独特の機能を付加し、
市場へと出していく昼夜不断の努力が、
現在も続いている。
かくて、不評だったウィンドウズは
改版を重ねるごとに弱点を克服し、
「ウィンドウズ3・1」
「ウィンドウズ95」で世界を制覇したのである。
これから、大事をなそうとしている人にとって
成功という名の壁は大きい。
また、進んで行く途上で、
いろいろな甘い罠が待ち受けているだろう。
「最大の敵は心であり、最強の味方も心である」
と言われるように、自らの運命を善くするも、
悪くするも、己の心次第なのだ。
仏教の根幹である因果の道理を信じ、
よい行いをすれば、
必ずやった人の徳となって返ってくる。
悪業を重ねれば、
一時はその場をやりすごすことができても、
いずれとてつもない悪果が襲うに違いない。
順境だからといって、
そこに甘んじてとどまっていれば、
必ず、手痛いしっぺ返しを食らう。
逆境で出口が見えぬように思えていても絶えず、
種まきに徹すれば、大逆転のドラマが待っている。
げに恐ろしきは、これでいいのだという慢心だ。
人生の大勝利者になるカギは、
どれだけ汗を流し、努力を継続するか否かにある。