満月通信

「満月(バドル)」とは「美しくて目立つこと」心(カリブ)も美しくなるような交流の場になるといいですね。

スライマーン(アライヒッサラーム)とやつがしら

2010-02-06 | ハディース&子どものための物語
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

سُليمانُ والهُدهد
 預言者スライマーン(عليه السلام)には、多くの兵士が仕えていましたが、やつがしら(鳥の一種)も、スライマーン(عليه السلام)に仕える兵士でした。
 ある日、預言者スライマーン(عليه السلام)は、やつがしらが、許可なく、持ち場を留守にしているのを知りました。スライマーン(عليه السلام)は、とても腹を立てて、やつがしらが下手な言い訳をしたら、即刻、罰することにしました。
 やつがしらが、戻ってきて、預言者スライマーン(عليه السلام)に、遠くにあるサバー(シバ)と呼ばれる王国まで飛んで来たと言いました。そこの人々は、至高なるアッラーの代わりに太陽を崇拝していることも言いました。
 預言者スライマーン(عليه السلام)は、やつがしらにもう一度サバーまで飛んでいき、サバーの女王であるバルキスに手紙を渡すように命じました。その手紙は、サバーの女王バルキスと彼女の民が、アッラーを崇拝するムスリムになるように誘うものでした。
 女王は、預言者スライマーン(عليه السلام)に贈り物を彼への返事としました。しかし預言者スライマーン(عليه السلام)は、贈り物などは一切望んでおらず、ただただ、サバーの人々が、ムスリムになって至高なるアッラーだけに仕えることを望みました。

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام



スライマーン(アライヒッサラーム)と蟻

2010-02-06 | ハディース&子どものための物語
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

سُلَيمانُ والنَّملة

 預言者スライマーン(عليه السلام)は、鳥や動物の言葉が理解できました。

 ある日、彼は敵との戦いのために軍隊の用意をしていました。進軍を行っていると、一匹の蟻がそれを聞きつけて、仲間の蟻がいるところに大急ぎで戻り、警告しました。
 その蟻は他の蟻に、軍隊が我々にところにやってきて、自分たちを踏み潰し、自分たちの住まいを破壊してしまうだろうと言いました。
 預言者スライマーン(عليه السلام)は、その蟻の言葉を聞き、仲間の蟻との会話も理解しました。スライマーン(عليه السلام)は笑いながら、自分の兵士たちに、他の道を通るように命じました。

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام

ヌーフ(アライヒッサラーム)と船

2010-02-06 | ハディース&子どものための物語
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

نوح والسَّفينة

 預言者ヌーフ(عليه السلام)は彼の民に、至高なるアッラーだけを崇拝するように呼びかけました。しかし、人々は耳を傾けようとしませんでした。
 それで、至高なるアッラーは、ヌーフ(عليه السلام)に船を造り、その船にアッラーの信仰者たちと全ての動物のつがい(オスとメス)を乗せるように、お命じになりました。
 それから至高なるアッラーは、不信仰な者たちを(洪水をおこして)溺れさせました。預言者ヌーフ(عليه السلام)の息子は、至高なるアッラーのことを信じようとしなかったので、他の不信仰者たちと一緒に溺れてしまいました。
 至高なるアッラーは、預言者ヌーフ(عليه السلام)と信仰者たちをお救いになり、彼らが幸せに至高なるアッラーを崇拝できる安全で平和な場所に、彼らを乗せた船がたどり着けるようにお計らいになりました。

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام

ユーヌス(アライヒッサラーム)と鯨

2010-02-06 | ハディース&子どものための物語
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم

يونس والحوت

 あなたは、自分が鯨に飲み込まれて、鯨のお腹の中に閉じ込められることを想像できますか。これは、まさに預言者ユーヌス(عليه السلام)におこったことでした。
 ただ、至高なるアッラーは鯨に、ユーヌス(عليه السلام)を保護し、傷つけないようにとお命じになったため、彼は無事でした。

 鯨のお腹になかにいた間、ユーヌス(عليه السلام)は、あらゆる海の生き物が至高なるアッラーを讃えているのを聞きました。

 私達ムスリムは、全てのものが、至高なるアッラーを讃えているのを知っています。

 ユースス(عليه السلام)は、こう言ったものです。

لا إله إلا أنت سبحانك إني كنت من الظالمين
《あなたの外に神はありません。あなたの栄光を讃えます。本当にわたしは不義な者でした。》(21:87)

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام

生き物への慈悲

2010-02-06 | ハディース&子どものための物語
بسم الله الرحمان الرحيم

السلام عليكم


الرَّفقُ بالحَيوان

女と猫المرأةُ والهرَّة

 昔、部屋に猫を閉じ込めた意地の悪い女がいました。女は猫に一切エサを与えずに、エサを捜しに外へ出すこともしませんでした。
かわいそうな猫は、餓死してしまいました。
 至高なるアッラーはこの女の猫に対する残酷な仕打ちによって、女への罰として地獄に送りました。

男と犬الرَّجلُِ والكَلب

 昔、砂漠を旅している男がいました。彼はとても喉が渇いていたので、飲み水を捜しました。男は、至高なるアッラーに、水を与えてくださるようにと、祈りました。
 ほどなくして、男は、井戸を見つけ、喉を潤しました。そのとき、喉が渇きすぎて、自分では水を捜す力もなく死にそうにしている犬に気がつきました。男は喉が乾いた犬にどうやって水を飲ませられるかと思案しました。そして、自分の履いていた靴を脱ぎ、そこに水をなみなみと汲んで犬に飲ませました。
 至高なるアッラーは、男が生き物に優しくしたことへの褒美として男に天国をお与えになりました。

アッラーのご加護と祝福がありますように
والسلام