Ryo徒然なるままに

日々の暮らしを徒然なるままにつづる。
何でもありの日記のようなもの・・・

ボッソウ日記2007 8月11日

2007年08月11日 | ギニア
写真は調査の途中、少し小高い丘から見下ろしたサバンナ
奥に見える山々は世界自然遺産のニンバ山です・・・

2007年8月11日(土)

また目覚まし時計よりも早く起きてしまう。
それでも今日はわずかに早いだけだったので起きてしまうことにした。
今日は8時から出る予定だ。
早めに動き出さないと・・・昨日と同じく茶漬け風飯を食べる。
しばらくするとソープレターが女の人を連れてくる。
そういえば、昨日、大橋さんがガトーを頼んでいたなぁ・・・
それを持ってきたのだ。
大きな四角のお盆のようなもので焼いてある。
竹元さんはすでに出てしまっているし、大橋さんは寝ている様子だったので、何とかしようと思うが話がうまくかみ合わない。
(もちろんボクのフランス語なんてたかが知れているから・・・
申し訳ないけれど大橋さんを起こす。
半分買うことになった。
ガトーも少しかじってから、準備して8時過ぎに出た。
昨日と同じ畑に向かう。
道中、ザイケリンの店からグァヴァを6個大橋さんが持ってくる。
それをかじりながら畑まで歩く。
柵に使われている杭の樹種の特定と、数量確認だ。
結構な量が使われていて、大変な作業だ。
1つの畑で一日仕事になりそうな雰囲気があった。
それにしても、葉っぱはもう何もついていないから、樹皮、木部の色、樹皮の剥け方、樹皮の臭い、切り口の状態だけでボニファスとアンリが樹種を特定していく。大変な能力である
13時過ぎまで休憩なしに頑張ってくれる。
途中、畑の持ち主とか言うおじさんが
「オレの畑で何をやっているんだ
みたいな感じで何か文句を言ってきた(らしい)。
今年作ったばかりの畑は昨日2カ所見たが、もう一カ所も同じ家族が持っている畑らしく、調査をあきらめる。
昨年作った畑の柵の総延長を測定しに移動する。
途中、文句を言ってきた畑の持ち主にあって事情を話した。
マノン語で話しているから、大橋さんも詳しいことはわからなかったと思うけれど、何とか理解してもらって去年の柵を観に行く。
サバンナの中を草をかき分けて歩いていく。
畑に着くと、大橋さんはGPS で柵の延長を測っている。
最近のGPS はかなり感度が高くなっているらしく、木の陰になっていても(森の中でも)ちゃんと動くらしい。
液晶もカラーだし、画面が大きく、日本語だしわかりやすそうで羨ましい
でも、十数万円もするらしく、かなり高級品だ・・・

16時頃に研究所に戻った。
大橋さんはかなり疲れていて、きのう昼食を食べた店で水を飲んで休憩してから戻ると言って、ボクよりも少し遅れて帰ってきた。
「去年30歳を過ぎたんですけど、30過ぎると体力の低下を感じて、疲れやすくなったんですよね~
と大橋さんは言っていたけれど、サバンナでは仕事以外で体力を削られることが大きいとボクは思う。
大橋さんは多分、森に入ってチンパンジーを観察することになったらほぼ今まで通り
(完全に今まで通りというわけにはいかないかも知れないけれど)
動けるんだろうと思います。

研究所に戻って来た大橋さんは、
「ボクはちょっと疲れたのでもう休みますけど、もし行かれるんだったらRyoさんは調査に続きで行かれますか」と聞かれた。
さすがに、ボクも疲れました・・・
明日にしましょう・・・

しばらく水を飲んだりして休んでいると竹元さんも帰ってきた。
しばらくガイド達も何をする出もなくサロンにいたが、三々五々帰っていった。
それからIREB が、
「植栽が終わったから金が欲しい」
といってきたり(正当な要求だとは思うけれど)、
亡くなったグアノ(初代ガイド)の奥さん(といってもかなり若い)が怪我をしたので薬が欲しいとかいって来たりしている。
いつも(ほとんど毎日)思うけれど、色んな人が訪問してきては、何かを要求したり交渉があったり・・・本当に大変だなぁ・・・

それでも、今晩は夜になってからは人が来なくて静かで平和でした