秋本番…？

いよいよ紅葉の季節が近づいてきましたね。奈良の平野部に近いところでもアメリカフウやサクラなどが徐々に色づいてきました。

しかし紅葉の季節になると悩まされるのが落ち葉。植物が生きている以上、落ち葉があるのは仕方のないことですが、街路樹など自分の庭以外から出てくる落ち葉にはなかなか皆さん寛容にはなれないようで（確かに毎日の落ち葉掃除はたいへんですから）、落葉樹の街路樹なんかは葉を落とす前に剪定されることが多いようです。

しかし、落葉は植物にとって実は大切な生理現象なのです。老化した葉をリストラするという役割もありますが、実はリストラする前に、その葉に含まれるタンパク質、核酸、クロロフィル（葉緑素）などが分解され、その結果生じたチッ素、リン酸、カリウム（植物の３大栄養素）は体内に取り込まれて新しい根や枝、葉などのために使われるのです。
だから、この時期（落葉前）に剪定されて素っ裸になった落葉樹をみると、私なんかは
「あ～あ、かわいそうに」
なんて思ってしまいます。
落ち葉掃除も大変ですが、ちょっとでいいので、植物のことも気にかけていただければなぁ、と思う今日この頃です。