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自己満足で色々かいてる独りよがりブログです。

ヤンフラデラックス Part2@吉祥寺CLUB SEATA 2015/5/21 に行った私の20年前回想日記みたいなもの (前篇)

1995-05-21 18:00:00 | 音楽?
いらっしゃいませ!
そんなにいいものではないですが、
どうぞご覧ください。
日付にこだわってみました。



ヤングフラワーズ会員限定 イベント
“ヤンフラデラックスPart2” 〜「フラカンのフェイクでいこう」から、デビュー20 周年〜&〜フラカンノ日本武道館 応援決起集会〜

ということで、
一応、ヤンフラ会員の人だけ参加する権利があった。
でも、
こういうイベントをすることは公になっていた。
その記録を公開していいのか?倫理に反するのか?は悩んだ。

メールでイチイチ送付したり、
どこかにコッソリUPしておいて、
鍵かけてヤンフラです!と名乗った人だけパスワードを教える…みたいな方法もあるけど、
このご時世。
情報は広がるし、検索でかかったりすることもあるだろうから、
まあ、堂々としないだけで、
普通に公開することにしました。
内容も、普通のライブで「そんなこと言うなよ!」レベルのもので、
秘密めいたものはないし。
むしろ、
ヤンフラでない人がこれを読んだら、
是非ともヤンフラに入って、
こういうステキなイベントに行きたいワ!と思うかもしれないし。
こういうのもあるから、
私はあんまり閉じたイベントが好きやないです。
半分以上は私の回想記だし。

それでも、
行ってみようかな!と思ったのは、
偶然近くに別LIVEで東京に居る可能性があったのと、(そのLIVEは諸事情で行けなくなり、ダークホースのフラカンが残ったのであるが)
アルバム「フェイクでいこう!」を全曲やるLIVEがあるってことで、
それは見てみたいなと思ったのである。

誤解をしないでいただきたいのは、
私は自分を古参ファンだと思っていないことです。
途中10年くらい全然聴いてなかったし。
それは、自分のライフステージが理由で、
フラカンだけでなく、音楽から遠ざかっていたのだけど。

20代の頃、エアコンもないような蒸し暑い部屋で、
M~ちゃんからダビングしてもらったフラカンのカセットテープを漠然と聴いていた。
曲も何もメチャクチャに詰め込まれたテープ。
デッキの関係で、主にM~ちゃんの部屋で聴いていた。
「お店で売ってるCDが出たんやで!」「犬のアルバム」と「フェイクでいこう」をダビングしてもらった。
むきだしを聴いた。
『…なんちゅう曲から世に出したんだ。バカなのか、トンがってるのか』と思った。
今思えば、どっちもだったのだけど。
大学卒業後、いろんな事情で、
しばらく関西行ったり来たりしていたが、
福岡で真面目に働くことにして、
本当にフラカンのためにお金を払って買ったのは、いくつかレコード屋を回って見つけた「マイ・ブルーヘブン」だった。
「ハタチ族」は、ちゃんと予約して買った。
家で簡単にCDが焼ける時代でもなく、
そのCDをジムニーのカーステで聴いていた。
だから、私の「マイ・ブルーヘブン」とハタチ族のジャケットは色あせている。
「フェイクでいこう」はカセットレーベルに手書きで曲名だけ書いてあった(そういう!そういう時代だったのだよ!)。
私個人は、
なんとなく九州に帰ってきて、適当に働いてて、色々事件があって、父が死んで、今更だけど勉強がしたいと近所の大学に復学して、旅ばかりしている、
典型的モラトリアムだった。
みんなちゃんと朝から働いたり、恋愛して結婚とかしているのに、
私は何度も仕事を辞め、働きたくなく、お金もなく、私生活もうまくいかない、どうしようもないダメ人間だったけど、
これが私の生き方だと嘯いていた。
スピーカーから、
キンキン声のけいすけが、
くだらなく、苦しく、もがいてる様を歌い上げた。
同年代の苦しみとして共感した。
こうやって表現できていいな、いや、しかし調子に乗りやがって!と、
憧憬と軽い同族嫌悪があった。


整理番号イマイチで慌てる必要もなく、
nemuriさんの荷物と一緒にバッグを余裕綽々ロッカーに入れてフロアに入ると、
フロアは既に蒸しあがっていた。
割といつもと同じようなところにIN。
今日は、竹安というより、
全体が見たいものであります。


登場SEはニワトリではなかったなぁ。
昔のだったのだろうな。(うろ覚え)
コニシは武道館来てねT、竹安は細かい柄シャツ、SGアーム付き、Gはいつもの、けいすけは桜の花がついた黒いシャツ。

けいすけがハープマイクにマイクをセット。
来るな!BABY!BABY!
ドドンドン!とドラムが響き、「むきだし」。
nemuriさんとの予想通り、
アルバム順で来たか。
去年、大分で赤いライトに照らされているのを見た。
「皮をむいてほしいの~♪」と金属的な声が響いた。
フロアがうねる。
クネクネと身体をくねらせながら、
若い性が歌い上げられた。
今、どういう気持ちで歌ってるんだろうなぁ。
どういう気持ちでAHーーー!OHーーー!と叫んでるんだろうなぁ。
去年の大分はどうしてこんな曲持ってきた!と思っていたのだけど、
今日は感慨深い。
ここから始まったんだもんなぁ。
よく、デビューをこんな曲で始めようとしたものであるよ。
「いい歌」に対する反発というか、
自分たちは他のどのバンドとも違うという孤高さというか、
そういう意味があって、
この曲をいきなりブッ込んできたのだと、
でも、
ただのイロモノと思われるぞ!と、
当時思った。
滲み出るおかしさではなく、
他のバンドとは一線を画していたいという気概は、
カセットテープからも感じていた。

ファーストアルバムっていうものは、
そのために曲を作るというよりは、
それまでにある曲の中のスタメンというか、
自信作を持ってくるはずである。
…この曲を自信もって最初に持ってきたんだな。
フラカン!偉かった!

それから、
怪しげなギターが響き「今池の人」。
もしかしたら初聴きかな?
で、
けいすけが、視線をステージ上下に振ってる。
普通はもっとフロアの奥の方を見ているんですがね、
これは、
恥ずかしいんだな!
竹安のギターは20年前より断然色気があり、
けいすけのビブラートはなくなっていた。
でも、
それでいいのだ。
けいすけの変化はちゃんとメンバーが補うし、
それはそれで味のある40代のロックンロールになっている。

丸目のサングラスをかけた今池の女は、
ウォーホール、太宰、ジム・モリス、サリンジャーから、夢野久作、つげ義春まで語れる、
意識高い系こじらせ系女子である。
デカダンスを気取ってるメ○ヘラ女が実在したかどうかは知らないが、
「アタイのウチに遊びに来ない?」と誘ってくるような薄気味悪い女である。
なんてうすら寒いのだ。
それを吹き飛ばすかのような「今行け!今行け!」。
ダジャレで誤魔化されてしまう。

「お酒もあるでよ」とマイクをしっかり握って言い切った後、
けいすけ、満面の笑み。
…恥ずかしかったですなぁ。
よく言いました。

で、
ブレイク。
早!
少しずつ振り返りたい…のもあるかもしれないけど、
20年前の若さあふれる曲たちを、
いつものように4曲ずつ演奏するのは、
心身共にキツいんだよね!

ホッとしたように。
ニコニコしているけいすけ。
G「やっと聞けたね、今池の女の最後のセリフ」
けいすけ、恥ずかしかったとはにかんでいる。

「アタイ」が一人称の曲ってあんまりない話。
でも、アレがあるコレがある…とか話していて、
某デュオの話に。
で、これは問題あるので割愛。

今日は当時の服装を意識した?という話。
けいすけは、当時からシャツで、
竹安は当時、柄シャツだったから、今日も柄にしてきたとのこと。
さすがに当時の服はないので、似たようなのを着てみた。
で、
なんで20年前を振り返る日なのに、
コニシは武道館Tシャツを着ているのだ!?と責められる。
前を見る男だから、俳優だからという話。(後半トークショーだったこともあって、いろんなMCが混じっております)
Gは本当は当時着ていたような柄シャツにしたかったけど、
合う帽子がなかった。
帽子をかぶらなかったら、
G「柄シャツにこの髪型でしょ?もう、オネエでしょ?」
今池の女で(けいすけも)アタイって言ってるし、
G「一つのバンドに2人もオネエが居たらよくないでしょ?」

ファーストアルバムだった話。
けいすけ母は30枚買って、親戚に配った。
でも、一曲目がむきだしだったので、
お母さんから「恥ずかしい」と言われたとのこと。
け「『ホー○ーの曲じゃないからね!』(そうか!?)って言って」
け「恥ずかしいとか言うけど、『そういうことをして僕が生まれたんでしょ?』って!」
G「それは言ってないでしょ?」
け「…これは言ってない」

次は「父さん、ケッタを貸してくれん?」
ああ、このころは「名古屋」だったなぁと思う。
ケッタという言葉だけでなく、
そこに「父さん」がいるんだな。
名古屋でしか出来ない曲。
車や漫画、欲しがってるものも若くて幼い。
鈴木家の息子なんだなぁと思う。
トボケた感じの曲調に、
トボケたようなリリックだけど、
内面にある、もがきとギラギラしたところは、
家族と住んでると出せなくて、
外に出かけたくなる気持ちが分かるような気がしていた。
ひとり暮らしが長く、家が息苦しくて家を出たのに、
父が死んで、再びちょっと居心地の悪い家に戻った頃だった。
自分の恥ずかしい部分を家では出せなくて、
意味もなく外出してブラブラしたいた自分と重ねていた。

当時、
単純で薄く感じていた音が分厚くなったなと思った。
今は2015年の5月21日なのに、
20年前のフラカンと自分が何度もフラッシュバックした。
今は今だ!と正気にさせてくれるのは、
年取ったお互いと、
格段に巧くなり、深みを帯びた4人の音だった。

軽快な音を竹安が鳴らす。
「アイ・アム・バーニング」
おお!よく考えたらここまでミドルナンバーできたけど、
とうとうアゲ曲きた!
ってことで、フロアは大騒ぎ!
バーニン!バーニン!と拳をあげた。
やるぞーー!!イェイッ!

で、ブレイク。
Gが顎に拳を当てて突っ立っている。
G「……いや、ビックリしてて。
こんなに盛り上がるんだなぁって」
盛り上がり曲と再発見して感動しているG.
武道館もあるし、こういう研究をしているとのこと。
今までもバーニングかかったら盛り上がってたと思うけどなぁ。


で、
ここから「B面行きます!」ってことで、
やっぱり長くなったのでいったん切ります。
後半、B面とトークショーに続く!
トークショーの情報はあまりありません。



イラストは、
今の4人…いや5人に描き直してみました。
お姉さんの脂肪とか垂れた乳を描くのが楽しかった。
そして、
元画像にたくさん牛乳パックがあるのに気付いた。
もっと細かく描きこみたかったけど、
時間と気力がなくごまかしました。
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