トカゲgallery

自己満足で色々かいてる独りよがりブログです。

モモの羽子板

2006-12-29 22:36:01 | イラストブログ
私の母は焦っていた。
母「モモちゃんの初正月の羽子板、買わないけんでしょうが!」
私「あ~そうかね」
母「間にあわんかったらオオゴトでしょうが!」

母の焦りで、黒崎の井筒屋に呼び出される私。
3時半頃黒崎で待ち合わせ。
JR鹿児島本線に乗っていると、筑豊線に乗ってるはずの母から、
「折尾乗り換え。3時25分」というメール。
ということは、ちょうど私の乗ってる電車のようだ。
私は「2両目に乗ってる」と返信した。
母から「わかった(*^ー^)ノ」と返信。
※母は先日介護保険の一号被保険者になったが、誰よりも絵文字を使う人だ

しかし、折尾駅では母は乗ってこなかった。
別の車両に乗ってるのかな?
黒崎駅に着くが母は見当たらない。
「改札で待ってる」とメールするが、返信はなく、母は現れもしない。
もしかしたら、もう井筒屋に行ってるのかな?と「井筒屋にいく」とメールし、行ってみるがいない。
待てど暮らせど現れず、電話にも出ない。
何かあったのだろうか?
ちょっと心配になってきた。
そして、約束の時間から30分ほど経過して、
井筒屋に母がプンプンして現れる。
母「あんた2両目乗ってないやないね!」
30分も遅れて何寝とぼけとるんだ!と思ったら、
「折尾乗り換え3時25分」は「鞍手駅を3時25分発の電車に乗って、折尾駅で乗り換える」という意味だった。
コード化しすぎ!ダヴィンチコードもビックリだ。

予定が狂ったことについて、
「だって私の持っとる時刻表去年のやったんやもん」といいわけをする母。
もう12月ですぞ母上。
マナーモードで私のメールも電話もきづかなかったらしい。

そんなに苦労してきたのに、井筒屋は選択肢が少ない上に気が遠くなるような値段。
それでも買おうとしている母!
私「ベビーザらスにたくさんもう少し手ごろなのがあったから!」
と引き留める。

忙しい夫の運転で別の日に再び出掛ける。
母の焦りは最高潮に達し、目は血走り、店員に「この羽子板とあっちの羽子板はどこが違うのか?」「いつ届くのか?」「急いで欲しいが可能か?」など聞きまくっている。
マイルを貯めたい夫がカードで決済。
とにかく買えてよかった。

その夜母から電話がかかってきた。
母「羽子板、持ってとった…あんたの結納の…」
そういえば、私の結納飾りの水引細工、もったいないからと業者の勧めで、母が羽子板に加工したという話を聞いたことがあった。
実家の床の間に合うようにと夫が大奮発した結納飾りで作った羽子板は、
○○万円の羽子板より断然巨大で立派だった。
母「返品とかできるやろか」

慌てて次の日羽子板をキャンセル。
夫のカードだったので、夫は忙しいのにわざわざベビーザらスまで手続きしに行った。

みんな結納羽子板の存在を知っていたはずなのに、なぜもう少し早く思い出せなかったんだろう。
あの黒崎待ち合わせや、ベビーザらスへの遠征はなんだったんだろう。
母の焦りにみんな巻き込まれたとしか思えない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 果汁不要 | トップ | 店内音楽 »
最新の画像もっと見る

イラストブログ」カテゴリの最新記事