歌集春雷

生きることはイッヒ・ロマン(Ich-Roman)....
   

祈念…

2011-12-27 12:24:35 | Ich-Roman
身の軋む万戸の念(おも)ひ海原へ洲(しま)は祈りの涙を流す
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三陸…

2011-12-27 12:20:44 | Ich-Roman
なんといふ胸咬(か)む音よ空を圧(お)し三陸の海も哭(な)いているのか
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未来…

2011-12-24 22:53:25 | Ich-Roman
許されぬ不倫に向かふ唇にルージュをひいてわたくしがゐる
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青鞜…

2011-12-23 13:49:30 | Ich-Roman
抱かれて狂ひゆきつく夜の底 子捨てのかなし恋もあるべし
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水奏…

2011-12-22 12:00:05 | Ich-Roman
はらはらとかなしき音よ 恋といふ一つの意思が泪(なんだ)にかはる 
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罫線…

2011-12-20 13:00:19 | Ich-Roman
宙吊りのをんなこころをたづぬるな 今日を二人の罫線として
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熱唇…

2011-12-20 12:50:34 | Ich-Roman
くちびるを合はす無音の抱擁のをんなの性のうつくしきかな
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花明…

2011-12-20 12:39:30 | Ich-Roman
さびしさの底より仰(あふ)ぐ人妻の唇(くち)に零るる花明かりかな
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沃野…

2011-12-15 15:00:05 | Ich-Roman
ゆっくりと灯(あかり)が揺れて四十路の雌性は漢(をとこ)の胸で焼かれる
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火色…

2011-12-08 04:09:44 | Ich-Roman
あられもなく火色に染まる素裸の私のなかに四十路がある
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分身…

2011-12-08 03:52:09 | Ich-Roman
甘たるき声だす女の分身を きみに咬(か)まれる耳朶(じだ)が覚える
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女伝…

2011-12-06 02:35:46 | Ich-Roman
掠(かす)められ空虚(うろ)は消(け)ぬべし 乳房(ちちふさ)に唇(くち)つけられる時など持たば
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寂伝…

2011-12-02 14:39:55 | Ich-Roman
さびしさの降り頻(し)くゆふべ 空虚(うろ)を吹くをんなの性を抱(いだ)きしめにき
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