オイコスの薪ストーブ

日常、仕事、釣り、薪割りのおじさんブログ。

友達からの電話

2006年01月19日 | 建築

 新年明けて早や半月以上がすぎてしまいました。こまめに更新をと思っているのですが、思いついたことをすぐブログに反映できるほど、器用ではないので決心するまでどうしても時間がかかってしまいます。と思っているこのごろでしたが、久しぶりな友達から電話がかかってきました。元気の挨拶の後 「変なんだよ。」と言うので 「どうしたの?何が変なの。?」と聞いてみたところ、話が長くなってしまうが、友人F君としよう。そのF君が犬を連れての散歩道脇に建設現場があるそうな。F君の住んでいるところは茨城県内のある住宅団地です。最初はべたーっと平に土間コンクリートらしきものが打たれたそうです。何ができるんだろうと思って見ていると次に、布基礎とおぼしき立ち上がり鉄筋が叩きの上に並べられていったそうです。しかも立ち上がり鉄筋の間隔は90cm位だったそうだ。そうしているうちに今度は、型枠らしきものがその布基礎鉄筋の両側に並べられていったそうだ。日曜日だった事もあり現場に誰も人がいなかったので、悪いとは思ったが現場の中に入り布基礎の立ち上がり鉄筋を持ち上げてみたところ、なんと持ち上がったそうだ。(置いてあるだけだからそりゃ持ち上がるわな。) その後当然のごとくコンクリートは打たれる。アンカーボルトが入っているのは外周だけらしい。現在は土台はセットされ柱は建てられ屋根までできあがっているらしい。

F君   「あんなやり方っていいの? 地震が来たらずれちゃうんじゃないの?」

自分   「・・・・・・・」 その通りで答えようがない。。。。。。

F君   「おい、何とか言え。」

自分   「・・・・・・・」 何か自分が叱られているみたい。。。。。。

F君   「建築ってそんなに適当なの?」

自分   「いや、全てがそうじゃないさ。」

F君   「今、建てているということは買う人がいるわけだろ。事実を知ったらびっくりする

      んじゃないの?」

自分   「そりやそうだろうけど、それを納得して買ったのかもしれないし。一概には言え  

       ないと思うけど、そんな住宅の免震構造なんて聞いたこともないし、基礎が一

       体になってないというのはあり得ないんだけどね。」

F君    「立ち上がり基礎の周りには叩きの部分が60cmくらいあるんだけど、多少ず

       れても大丈夫ってことかい。」

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ハンマー持って行って、夜、基礎を壊してくるかなどと物騒な話も出たんですが、結局、住宅も値段だけで選んではいけない。全てにおいて建築士に監理をして貰い、できれば自分も現場に赴き自分でも確認する。建て売り住宅でもない限り他人任せは良くない。これからの住宅はオープンシステムで納得の家創りをした方が良い。などの話をして電話を切った。

残念ですがこの話は実話です。ほんとに情けない話です。