以前に、ツイッターなどSNSの匿名性を考えると、組織的な反共攻撃や野党攻撃が行われてもおかしくないという指摘をしていましたが、最近の出来事はそれを裏付けています。
今日の東京新聞、メディアとして初めてじゃないかなあ、ツイッター・アカウント「Dappi」によるネット工作を報道していました。個人のツイッターだと思われていたのが、実は自民党と深い関係のある法人(IT関連会社)だったという実態の一端が明るみに出たというのです。弁護士ドットコムも8日にこの話題を取り上げていました。
実際にこのDappiの書き込みをのぞいてみると、そこに紹介されて出てくるのは極右、ネトウヨがらみの人物ばかり。
高橋洋一 百田尚樹 有本香 西岡力 高市早苗 井上和彦 武田恒泰・・・
そして、取り上げられるネット上のニュースサイトは「虎ノ門ニュース」。アベ、スガ、高市賛美とくれば、そのレベルが知れるというもの。
立憲民主党の小西洋之参院議員の発言を「まったく別のものに仕立て上げて改変し、やりとりの断片を切り取ってツイッターに投稿」(小西議員)したために、法的手段に訴えて、発信者情報を開示させて明らかになったのが、この組織的工作。
自民党を愛するが故にということでは全然なさそう。なぜなら、よほど暇な人ででも無い限り、仕事が終わった後に書き込むのでしょうが、普通の人の勤務時間に書き込みが集中しているのだとか。要するに職業的にこの書き込みを行っているらしいというのですから、重大問題です。単に、自分の意見を開陳するのではなく、これまで論破され尽くしたデタラメな極右の見解を垂れ流すだけですから、悪質です。
特徴は、①アベ・スガ・高市無条件礼賛、②歴史改ざん・修正のオンパレード、③小室圭さんタタキ、④共産党「暴力革命」垂れ流し、⑤日本核武装論など。どんな書き込みかは、ご自身でお確かめを。
テレビなどのメディアは一切報道していませんが、小西議員によるDappiの違法性の告発はかなり前からいろいろなサイトで紹介されていました。ネット環境を利用した悪質な野党攻撃を主目的とするこのような情報操作サイトは絶対に許してはならない。とにかく、虎ノ門に巣くう連中を誰も見向きもしなくなるような言論空間をどんどん広げていくこと、こうした情報操作に騙されない情報リテラシーを若い頃から身につけることが大事でしょう。