内村鑑三全集

2009-08-26 | 親鸞
再び「責任 ラバウルの将軍今村均」から

以前野村胡堂の伝記を読んでいたら,太平洋戦争中,夭折した愛息が愛読していた内村鑑三全集を所望した将軍がいて,考えた末譲ることにした,という話があった。
その将軍とは今村さんだったようだ。
内村鑑三全集は南方に向かう途中,飛行機が墜落し,今村さんの所に届かなかったよし。
戦後出所後,そのことを知った今村さんは胡堂宅を訪ね,お礼とお詫びを述べたとのこと。

さて歎異抄。
「善人なおもて往生す。いわんや悪人おや」
今村さんは,聖書と歎異抄をはなさず,両者は基本的に同じことを述べている,としていたとのこと。
まあ,賛成。
私見では,
善人:恵まれた人,悪人:恵まれない人
この世で恵まれた人たちが往生するんだ,恵まれない人が往生するのは当然だ。
み仏はえこひいきされない。
恵まれた人たちは問題ない。恵まれているのだから。
問題は恵まれない人たちだ。
み仏はこの人々にもっぱら心を注いでくださる。(*)

これは私の解釈。
ついでに(*)の解釈。(*)は
恵まれない人々に心を注ぐことこそ尊い
と言っている。

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